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[アニメ感想] 2010年春アニメ完走分感想文 荒川アンダーザブリッジ(一期)

2019/01/28

舞台は荒川河川敷。そこで出逢った勝ち組エリート青年の市ノ宮行=通称、リクと自称金星人のホームレス美少女、ニノ。不器用な二人の恋は時におかしく、時にせつなく…。そんな二人を中心に、奇怪な河川敷の住人たちが巻き起こす騒動の日々を描いた元祖電波系新感覚ハートフルラブ(?)コメディー。(あらすじは公式HPより)

世界観を大事にしつつ

荒川アンダーザブリッジは、通常アニメから先に入って原作を読むパターンが多い私の中では、珍しく原作先行で入った作品である。著名な作品なんで名前は知っていたが、なかなか作品に触れるチャンスがなく、たまたま岩盤浴に行った時においてあったのをみつけて読み始めたのだ。

リアルタイムでないにしろ、出会えたタイミングが良かったのか?全15巻という読みやすい長さで、さくさく読めて荒川河川敷の奇妙な住人たちの虜になった私は、全巻読破したのちに、アニメにも手を出した。ただ、こちらはサクサクと視聴するわけには行かず、タイミングのあうときに観る、という形で、一期を見終えた。

アニメ版荒川アンダーザブリッジは、原作の3話から4話分を30分のくくりとして展開されている。アニメ制作会社は「化物語」などで知られるシャフト。ちなみに「荒川アンダーザブリッジ」第一期の翌年には、シャフトの代表作である「魔法少女まどか☆マギカ」が世に送り出されている。

「荒川」一期の前年には、すでに化物語が作られているため、あの独特の角度で首をかしげる「シャフ度」も見られるが、化物語ほどしつこくはない。基本原作の世界観を大事にしつつ、要所要所で、新房監督の趣味や世界観が反映されている。

楽しんで演じている

こうしてシャフトの作品史から鑑みても、「荒川アンダーザブリッジ」の立ち位置はきわめて興味深い。作中のギャグテイストは、化物語のそれとも多少似通ってはいる。

アニメ化されたことで何が良かったかと言うと、やはり声優さんたちが楽しんで演じているのが伝わってくることである。シャフトアニメの常連でもある、坂本真綾さんと、神谷浩史さんの掛け合いは、テレビシリーズの化物語や、劇場版の傷物語でもおなじみだが、原作が基本ギャグテイストの強い作品なんで、また一味違う演技も楽しめる。

声がつき、絵が動くというアニメ化の基本中の基本がきちんと生きているからこそ、荒川河川敷の奇妙で、わけのわからない住民たちが、よりパワーアップして表現されているのは、興味深い。

2010年の時点でも結構豪華なキャストと、スタッフで作られている「荒川アンダーザブリッジ」。四月から六月までが一期、十月から十二月までが二期になる。一期と二期との比較については、また二期の項目で詳しく述べたいと思う。

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