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[アニメ感想] 2017年夏アニメ完走分感想文 アクションヒロインチアフルーツ

全国各地で地域おこしのためのご当地ヒロインが話題となり、政府もその活動の助成に乗り出した世界。その流れに完全に乗り遅れ、唯一有名ご当地ヒロインがいない都道府県となってしまった万葉県(まんようけん)。その陽菜野市(ひなのし)に住む高校生の少女・城ヶ根御前は、活気に乏しい街の現状を何とかしたいと常々考えていたが、ある日子供たちの前で大人気のご当地ヒロイン・『超天界カミダイオー』のショーを手作りで演じる赤来杏と黄瀬美甘を目撃して2人に声をかけ、かねてから温めていた陽菜野市にご当地ヒロインを生み出す「陽菜野市アクションヒロインプロジェクト」を実行に移していく。(あらすじはWikipediaより)


今期のある意味ダークホース。簡単に言うと、まちおこし+ヒーロー(本作の場合)ショー+ご当地ヒロイン+アニパロ・特撮パロという味付け。しかし、特筆すべきは、チームリーダーの御前さまの声優がゴーカイイエロー(と、ワシピンク)でもあり、レッドの赤城杏役の声優さんが、ガチの特撮ヲタであること、さらに更に、シリーズ構成に、数々の特撮作品を手がけた荒川稔久さんがいること!

要するに単なるマニアがやっているパロディではなく、ガチ勢が集まって作っているので、元々作画だけは定評のあるディオメディアとの相乗効果で、素晴らしい作品になったのではないか、と私は想像している。

アホガールにせよ、チアフルーツにしろ、ディオメディアが作るアニメは当たるとデカイ作品がふえている。その分アニメ版「艦これ」みたいな派手な三振に終わるケースもなくはない。

だから、ディオメディアだからといってなかなか侮れないのが最近の傾向なんで、まず数話見て判断するのが賢明かな?と私は思っている。

さて、話をチアフルーツに戻すと、各キャラクターのドラマもキチンと掘り下げていた。さすが戦隊もてがけた荒川脚本はこのあたりも手堅い。


最後に御前さまのドラマに戻して完結させるあたりもなかなかニクい。ちょこちょこ伏線的ににおわせておいて、締めでバーンと落とすあたりは、長期シリーズを手掛けてきた荒川脚本の本領発揮といったところ。

しかも、劇中ご当地ヒロイン、カミダイオーのテーマをわざわざ渡辺宙明御大に依頼しているあたり、かゆいところに手が届きすぎている。

メイドインアビスがある意味シリアスの雄ならば、チアフルーツはまさに陽のアニメとも言えるだろう。覇権は同じディオメディアのアホガールに譲ったとはいえ、間違いなくチアフルーツは、名作のひとつに数えて間違いない作品に仕上がっていた。

お見事でした!できたら二期見たいですね!








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