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[アニメソング] アニメ的音楽徒然草 わが青春のアルカディア

今回は劇場版アニメ「わが青春のアルカディア」のテーマソングである「わが青春のアルカディア」をご紹介します。

テーマソングであるわが青春のアルカディアは、作詞が山川啓介、作曲が平尾昌晃という豪華布陣で制作されています。

ちなみに、キャプテンハーロックが主役になるアニメは概ね平尾昌晃さんが絡んでいます。平尾昌晃さんはある種、松本零士アニメの象徴的な位置にいる作曲家だと私は思っています。

ちなみに山川啓介さんは、銀河鉄道999の作詞でも知られています。

平尾昌晃さんが2017年7月21日に、山川啓介さんが7月24日に相次いで亡くなられたため、少々遅くはなりましたが、今回取り上げました。

キャプテンハーロックや銀河鉄道999の監督をつとめたりんたろう監督は、オリジナル要素を作品に盛り込む監督で、整合性を大事にします。よくいえば原作の補完ができるわけです。しかし、松本零士作品の場合、設定自体が完全に語られることは稀であり、それが言わば持ち味でもあります。

松本先生サイドからすると望まない改変も多々あったらしく、現場とはしばしば紛糾したそうです。

しかし、皮肉にもアニメは大ヒットし、世間的には内容が補完された方が受け入れられたおかげで、ブームと呼ばれつつ、松本零士先生としては忸怩たる思いがあったのかもしれません。

劇場版「わが青春のアルカディア」は、惑星ロボダンガードAなどを手がけた勝間田具治監督が手がけています。

りん監督とは対照的な勝間田ロマンと呼ばれた作風は、より松本零士カラーにはフィットしていたと私は思います。

だからこそ、わが青春のアルカディアは松本マンガ同様、物語としては説明不足で、ある種映画としては破綻しているとさえ私は思います。しかしながら雰囲気だけなら「わが青春のアルカディア」は最も松本零士カラーを体現しているとも思っています。

ですが、「わが青春のアルカディア」が公開された1982年は既に松本アニメブームも下火になっており、かわって機動戦士ガンダムをはじめとしたリアルロボットものが勃興してきた時代でした。

よって、冒頭ナレーションに石原裕次郎を高額ギャラ(五分の出演で約1000万円と言われてます)ばかりが話題になり、肝心の作品は興行収入的には惨敗を喫し、続編であるテレビシリーズ「わが青春のアルカディア・無限軌道SSX」も、裏番組に、これまた一時代を築いた「うる星やつら」に敗北しました。

ただ、私は内容が破綻していても、中身がバラバラでも、どうしても「わが青春のアルカディア」を嫌いにはなれないんですよね。

歌の話に戻ると、渋谷哲平さんの歌唱は、ハーロック系のアニメを数多く歌う水木一郎さんとはまた違うアプローチで、どちらかといえば若々しいハーロックのイメージにあっていると、私は思っています。








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