[アニメソング] アニメ的音楽徒然草 星から来たふたり
今回は70年代に一大ブームを巻き起こしたピンクレディ物語の主題歌「星から来たふたり」のご紹介です。
その前に知らない方のためにピンクレディとは何なのかを書いておきましょう。
Wikipediaによると、
ピンク・レディー (Pink Lady) は、1970年代後半に活躍したデュオのアイドル。ミー(現:未唯mie)とケイ(現:増田恵子)の2人組。多くの楽曲を阿久悠(作詞)・都倉俊一(作曲)のコンビが手がけた。所属事務所はT&C ミュージック、音楽出版権利・管理はバーニングパブリッシャーズである。
ピンク・レディーは明るく健康的なムードで売り出されたが、デビュー直後にはキワモノ的な見方もされたが、まずは当時の子供たちが振り付け(すべて土居甫の手によるもの)を熱心に覚えて真似をし始めた。
そのため山本リンダに代表されるかつてのセクシー歌手とは対照的に、老若男女に幅広く人気を獲得することに成功。レコードが大ヒットするだけではなく、人気が高まるにつれ衣料品や文房具、食器、自転車や食品まで多くの業種のさまざまな商品に二人の姿がプリントされたキャラクターグッズが販売され、ピンク・レディーの存在は想像を絶する巨額の経済効果を派生させることになった。
とあります。
ピンクレディ物語自体はネット局(東京12チャンネル=現在のテレビ東京)の関係で未だに私は未見なんですが、特徴的なのは、忙しすぎた本人たちではなく、ヤングフレッシュが主題歌を担当していることです。
ヤングフレッシュというのは、ウィキペディアによると、
1960年代後半に東映児童研修所(後の東映アカデミー)所属の子役陣によって結成された。1980年代後半以降、活動を停止していたが、2000年代に入って再開した。
とあります。女優の児島美ゆきさんも在籍されていたことがあるそうです。
後にピンクレディバージョンの「星から来たふたり」が発表されたのですが、こちらがカバー版になるわけです。アニメのベースになるアイドルが主題歌を担当せず、違うユニットが歌っているのはかなり珍しいですね。しかも本人たちの歌唱が実質カバー版になるという捻れ現象もひきおこしていますからね。これだけでも相当レアなわけです。
ピンクレディ物語は、実在するアイドルをモデルにした作品のハシリでもあり、中でも自伝的カラーで作られた数少ないアニメです。
1989年放送のアイドル伝説えり子は、当時アイドルだった田村英里子さんの楽曲を多数使用した、いわばタイアップ的な作品でしたし、近年AKBとコラボしたAKB0048などは現実のアイドル像とは乖離したオリジナル作品と言ってもよく、ピンクレディー物語のようなケースは未だに稀だというわけです。
いかにピンクレディーが唯一無二の存在だったかわかろうというものですね。