[アニメ感想] 2017年春アニメ完走分感想文 冴えない彼女の育て方♭
春休み、アニメグッズ購入費用を得るためにアルバイト中の高校生・安芸倫也は、桜の舞う坂道で出会った少女に興味を抱き、彼女をメインヒロインのモデルにした同人ゲームの作成を思いつく。1か月後、倫也はその少女が名前すら知らないクラスメイト・加藤恵であることを知った。
筋金入りのオタクだがイラストもシナリオも書けない倫也は、同学年の美術部エースで隠れオタクの新進同人イラストレーター・澤村・スペンサー・英梨々と学年1位の優等生の先輩で人知れず新人ライトノベル作家として活躍している霞ヶ丘詩羽を誘い、恵の協力でなんとか同意を取りつけ、コミケ参加を念頭にサークルとしてゲーム作りを始める。(あらすじはwikipediaより)
「冴えない彼女(ヒロイン)の育て方」待望の第2期。Amazonプライムなどで公開された第0話を含めて全12話。第1期同様、キャラクターの心理描写を丁寧に描いていたことで、終盤にかけて神回連発!エロマンガ先生共々春アニメの覇権を取った作品になったと私は思っている。
恋愛よりクリエイターとしての自分を優先させた詩羽先輩と英梨々の気持ちの揺れ具合は、やはりクリエイターの端くれとしては非常に心揺さぶられたし、ともすれば空気になりかねなかった加藤恵の本妻感と、妙にリアルなメンドくささも、実にていねいに描写されていた。
もっとも最終回でネタにされていたように、主人公安芸倫也のいとこである氷堂美智留が空気になってしまったのは残念ではあったが、全員にスポットライト当てて、物語をぼんやりさせるより、特定のヒロインをしっかり描き切ったという点では、私は評価していいと考えている。
ノイタミナ枠では珍しい、一歩間違うと、日常系ハーレムラブコメで終わりかねない設定を、丁寧にキチンとドラマとして見せられたという点では実に脚本、演出がしっかりしていたし、1期、2期通してブレがなかった。
綿密な演出を高度なクオリティの作画で、各ヒロインを非常に魅力的に描いていたし、声優陣の熱演も相まって非常にレベルの高いシリーズになっていた。
一応2期でとりあえずの決着はついているが、可能ならば是非三期もみてみたい作品である。
なお、個人的な推しヒロインは、一番出番の少なかった美智留だったため、彼女みたさに三期を希望している次第なのだが、なんなら彼女のスピンオフでも…
それはないか(笑)