[アニメソング] アニメ的音楽徒然草 原始少年リュウが行く
今回はアニソン界のアニキこと水木一郎さんのアニメデビュー曲「原始少年リュウ」のオープニングテーマ「原始少年リュウが行く」をご紹介します。
古いアニメはなかなか取り上げるタイミングがなかったのですが、もともとこのブログは私の自己満足で始めているので、思いついたときに書くようにしています。
原始少年リュウは、もともと「リュウがいく」という作品を石ノ森章太郎先生が原始時代を舞台に翻案した萬画です。個人的には、特にアニメ版は「原始時代版・母を訪ねて三千里」という感じかなと思います。もっともアニメ化されたのは、原始少年リュウの方が先なんですけどね(原始少年リュウは1971年、母を訪ねて三千里は1976年)。
「原始少年リュウが行く」の作曲者「大塩潤」は渡辺岳夫さんのペンネームです。当時渡辺さんは、「原始少年リュウ」の裏で放送されていた「天才バカボン」の音楽も担当していたので、この名前を使用していたそうです。昔はこういうことはままあったそうです。
もっともバカボンの生みの親である赤塚不二夫先生は、少年マガジンに連載していたバカボンを少年サンデーでも同時連載して、マガジンの出版社である講談社を激怒させた前科がありますから、渡辺さんのケースはまだ配慮があるほうです(笑)
ちなみに、サンデーでバカボンと同時に連載されていた「レッツラゴン」が軌道に乗り、バカボンのアニメ化の話がきて、赤塚先生が講談社に詫びをいれてバカボンは晴れてマガジンにかえってくることになりました。赤塚先生らしい無茶苦茶なエピソードですよね。
さて、「原始少年リュウが行く」は、水木一郎アニメソング・デビュー作(歌手としては1968年にデビュー)になります。ちなみに特撮では「超人バロム1」(1972年)がお初になるわけですが、なんせ私は同時小学校低学年でしたから、まさかリュウとバロム1の歌を同じ人が歌っているとは想像もつきませんでした。
しかし、アニキの代表作である「マジンガーZ」(1972年)の頃にはすでに水木一郎というお名前は認識していました。多分オタクとして覚醒したのがこの時分ですから、アニキの歌声は私の覚醒に一役買っていたわけです(ドウデモイイか…)。
さて、「原始少年リュウが行く」のカップリングには、堀江美都子さんが歌う同作エンディングテーマ「ランのうた」が収録されていますが、今考えるとめちゃくちゃ贅沢ですよね。
今ならさしずめ、オープニングとエンディングは別売りされるでしょうからね。そういう意味ではあの時代は良かったとも言えますね。