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[アニメ感想] 2017年冬アニメ完走分感想文 幼女戦記

2017/06/25

21世紀初頭の日本。徹底的な合理主義者でエリートサラリーマンであった主人公は、逆恨みで命を落とす。死後の世界、創造主を名乗る存在は、主人公のリアリストな言動と無信仰を咎め、戦乱の世界で苦労して反省し、信仰を取り戻させるとし、孤児の少女、ターニャ・デグレチャフとして別世界に転生させる。

転生した世界は魔法技術が存在するものの、大まかに20世紀初頭の欧州に似た世界で、自身が生まれ育った「帝国」は技術大国だが経済が低迷している上に周囲諸国と外交的・軍事的問題を抱え、数年後には大戦に至る様相を呈していた。前世の記憶を維持したまま転生を果たしたターニャは、天性の魔導の才能から幼くして徴募されることとなり、それならばと士官学校へ進むことを選択する。前世の記憶を活かして軍人としてのキャリアを積み、後方勤務で順風満帆な人生を送ろうと目論むターニャであったが、思惑は外れ、大戦の最前線に送り込まれ続けることとなる。(あらすじはWikipediaより)


基本的に未完の作品ながら、そこそこうまい形でケリをつけた印象がある。幼女の皮をかぶったバケモノであるターニャを、いまや売れっ子声優に上り詰めた悠木碧さんが実に楽しそうに演じていたし、まわりを支える錚々たるベテラン声優陣が物語に厚みを持たせていた。

一見するとギャグになりかねないターニャの百面相も、統一感を保って実現したため、バケモノ感だけでなく、ユーモラスな面も醸し出していた。神をもおそれない割には生存に対する執着心も人一倍あり、そのために優秀なコマたらんとするターニャの姿勢は終始一貫していて潔いくらいブレがない。

最近の情勢からして、ナチスやヒトラー、第二次大戦の実在国家を扱うのが憚られる昨今、転生や魔法といったありきたりなツールをくみあわせて魅力的な題材に作り上げた手腕はただものではないと、私は思っている。

できることならまた二期もみてみたい作品であった。









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