[アニソン] アニメ的音楽徒然草夏のイントロ心もジャンプして！

2017/02/07 2017/02/22

今回も80年代オリジナルビデオアニメより、プロジェクトA子2の主題歌「夏のイントロ心もジャンプして！」をご紹介します。この時代はテレビアニメが子ども向けに原点回帰し、ハイティーン向けアニメはビデオアニメ化するという流れが一般的でした。

そんな中、うる星やつらで台頭してきた森山ゆうじさんら若手アニメーターと、やはり若手演出家の西嶋克彦監督を据えて作られたのがプロジェクトA子シリーズでした。プロジェクトA子は、いわゆる今に至るまで作り続けられている「美少女がキャッキャウフフしながら、メカやロボットなんかと闘うだけ」という重いテーマ性や社会性ゼロのアニメのハシリになりました。

実はこのプロジェクトA子、当初は18禁のアダルトアニメとして企画されていました。ドリームハンター麗夢はアダルトで制作されて、全年齢仕様に制作しなおされた作品ですが、A子の場合は企画段階での変更だったのです。まあ当初の企画だったら、音楽面でこのようなコラボは実現しなかったでしょうね。

というのも、A子パート1のサウンドトラックはロサンゼルスで収録され、あちらのミュージシャンがオール英語で歌う、いかにも80年代全開の爽やかすぎる音楽ばかりでした。主題歌のdance awayなんて、洋楽ヒットチャートで流れていてもなんら違和感がありません。

それに輪をかけてA子2の主題歌「夏のイントロ心もジャンプして」は、作詞・作曲を竹内まりやさんが手がけられていますので、もう聴いただけで気持ちが夏にトリップしてしまう佳曲になっていますから、あまりに爽やかすぎて余計アダルトには使いにくい感じが私にはします。

ただ、プロジェクトA子というと、パート1の「dance away」より「夏のイントロ心もジャンプして」の方が私としてはイメージしやすいのです。なぜなら「dance away」の日本語版は「A子のテーマ」という副題がついているためです。プロジェクトA子なんで、主題歌がA子のテーマでもいいんですけど、実はB子やC子のテーマ曲も別にあるので、作品全体のテーマ曲としてなら「夏のイントロ心をジャンプして」が私は一番しっくりくるんですね。

当時年齢的にもA子たちに近かった、おニャン子クラブの福永恵規さんが歌っているのも、ポイントが高いと私は思います。彼女の声質が竹内まりやさんの楽曲ともマッチしていて私は好きですね。