[特撮ソング] 特撮的音楽徒然草 SGMの歌
2017/02/23
今回は1971年から72年にかけて放送されていた特撮番組「ミラーマン」の挿入歌、「SGMの歌」をご紹介します。この時代、1971年に放送された「帰ってきたウルトラマン」でMAT出撃・攻撃シーンに多用された男声コーラス入りの曲(M-3)は俗に「ワンダバ」と呼ばれ、視聴者に主題歌と同等以上の強い印象を残していました。そのため後の作品でも「ワンダバ」の流れをくむ曲が使われる例が多く、これが結構評判を生んだため、同時期に作られたヒーローモノの、主に地球防衛軍系組織のテーマ曲には大概こうしたコーラスが入っていました。しかし世の中全部が「ワンダバ」みたいになるとは限らなくて、このSGMの歌では「しゅばばばばー、しゅばばばばー、しゅばばばばー」というなんともしまらないコーラスになっています。
この系統はほかにもあって「ジャンボーグA」の「輝け!PAT」なんかは「ズンズンズビズビズビズバー」という失笑もののコーラスだったため、さすがにこれはどうなんだろうとは思いましたね。もっとも、SGMの歌は「ワンダバ」の生みの親、冬木透さんの曲ですし、「輝け!PAT」は仮面ライダーなどでおなじみの菊池俊輔さんの作曲です。
こういう繰り返し系のフレーズというのは大人になってからも覚えているものです。この曲をなんでとりあげようかと思ったのか、というと、2017年冬アニメ「スクールガールストライカーズ」のエンディングを聴いていて、「SGS,SGS」と繰り返されるコーラスの部分が個人的になんか気になっていました。
「どっかで聞いたことあるけど、どこでだっけ」と私はずっと考えていました。そしてある時「あ!」と閃いたのが、ミラーマンの「SGMの歌」だったというわけです。もっとも「SGS」(スクールガールストライカーズ)と「SGM」(サイエンスガードメン)では全く組織の色合いも違いますが、まさかミラーマン放送から40数年後にこんな形で思い出すことになろうとは・・・・。
というわけで、「スクールガールストライカーズ」とは全く関係ない話になりましたが、ゲーム由来の美少女ドンパチものは最近増えましたね。露骨にキャラクターごとのバージョン違いの主題歌CDが発売されたり、やはりミラーマンの時代では考えられないことが、21世紀では起きています。
個人的には、アニメだけでなく特撮でもガールズ戦隊を見て見たい気はします。スクールガールストライカーズはアニメだとありがちな企画ですけど、特撮ならば話は別です。
放送時間もCSのマニアックな枠とかではなく、最低BSの深夜枠とかで。予算もつかないかもしれませんが、なんとなく戦隊かライダーしかない特撮界の現状を打破するような作品にでてきてほしいと、私は願ってやみません。