プロレススーパースター本列伝 昭和プロレステーマ曲大事典
説明
昭和期のプロレス入場テーマ曲を完全網羅した決定版!
Gスピリッツ単行本シリーズの最新刊は、昭和期の新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレス、第1次UWF、ジャパンプロレスで使用された日本人及び外国人レスラーの入場テーマ曲を解説する音楽ガイドブックになります。計419曲の使用期間や選曲の経緯、細かいバージョン違いなども徹底解析! ジャケット掲載は431枚! 昭和期のプロレステーマ曲に関しては、本書が「究極の一冊」になると言っていい完全保存版的な内容です。
〈著者コブラ〉
プロレス入場テーマ曲の第一人者&コレクターとしてプロレス誌や音楽誌に執筆している他、トークイベントも開催。(説明はAmazonより)
恐ろしくマイナー
プロレスの入場テーマ曲というジャンルは、例えばサインやマスクと言ったメジャーな路線からすると、恐ろしくマイナーな存在である。
しかも著作権的にぎりぎりアウトにもなりかねない違法性があり、プロレスというただですら怪しい存在の中でも、更に異端な趣味になる。
ギリギリアウトな趣味
だが、その違法性もふくめてギリギリアウトな趣味にこそ人は燃えてしまう。それこそ性(さが)というほかない。
その性がこれでもか!とつめこまれているのが今回ご紹介する「昭和プロレステーマ曲大事典 」である。
学術資料的な書籍
繰り返すようだが、プロレス入場テーマ曲というのは、もの凄くニッチなテーマである。
しかし、「昭和プロレステーマ曲大事典 」は、このジャンルにおいて学術資料的な書籍と言っていい。
そして、著者のコブラ氏は、この分野では筋金入りの方である。
深い内容の解説
「昭和プロレステーマ曲大事典 」は、プロレスラーの名前で使っていたテーマ曲の検索が出来る、という辞書形式になっている。
1曲毎に深い内容の解説が記されており、年代ごとに違うテーマ曲を使用している場合は複数曲がきちんと掲載されている。
初めて生観戦した時の想い出
今はもう当たり前だが、「選手入場時に音楽を流す」ことが普通で無かった時代があり、私はギリギリでその会場の雰囲気を体感できた世代である。
そこで思い出すのが、人生で初めて生観戦した時の想い出である。それは1984年の第二回IWGPリーグ戦。
生涯初の会場使用音源
この日はTV中継があり、記憶に間違いなければ、ハルク・ホーガン&マスクド・スーパースター対ディック・マードック&アドリアン・アドニス戦からテーマ曲が流されていた。
おそらくチームの格的にホーガン組が後の入場だったので、私が生涯で初めて会場使用音源を生で聞いたのは、マードック組に使用されていた「テキサス・ファイト」になる。
プロレスらしい風景として
もちろんこの曲だけでなく、ホーガン組に使われていた「Theme from ‘Battlestar Galactica’」も「昭和プロレステーマ曲大事典 」では詳しく書かれている。
このようにかつては、プロレスラー全員にテーマミュージックがなく、選ばれたスターだけに許されていた入場テーマ曲が、いつしか日常になり、プロレスらしい風景として、当たり前になっていった。
そのために尽力して下さった有名・無名問わず全ての人に、私は心から感謝したい。