[プロレス観戦記] 北九プロレスZ門司港祭り(2015.5.24日)

イントロダクション

この日は午後2時から小倉のあるあるCITYで、メタルラックの単独LIVEを観戦!

プロレスと縁が深いからか、今時やらない馬場さんのモノマネや、扱い次第では事故になりそうなエヴァや進撃の巨人といった素材にも果敢にチャレンジしていて個人的には非常に好感が持てた。

ただひとつ注文するならば、3回流した出囃子をバカボンで統一するか、最後だけ変えるならそこも笑いのポイントになるような選曲にして欲しかった。でも思った以上のクオリティで、楽しめました!

さて、あるあるCITYをあとにして、私はひとり門司港へ。昨年見限った北九Zの門司港まつり大会観戦のためである。

真面目に目的を話すとメキシコ武者修行帰りのネグロの試合が見たかったというのもある。ブラドリを続けながら、ダークサイドとも手を組んでタッグベルトに挑戦するという。まあ、そこまで甘くない事は本人だってわかるはずだから、メキシコくんだりまで修行の旅に出たはず。
その成果を見届けたかったのだ。

オープニング

ちなみに門司港港まつりのプロレスは今年が7回目。北九Zに変わって今年で3年。年々下がり続けるクオリティはある意味事故レベルと言っていい。そしてそういうイジワルな期待に北九Zはまたしても応えてくれたのだ!

まず、一昨年との大きな違いは、みなと祭りのプログラムからプロレスが外されていたこと。さらにステージが終わるとそれまではプロレスにも貸し出されていた椅子も完全撤去!まあスタンディングでもなんでもいいんだけど、更に驚いたのは音響!

これは以前から自前とおぼしきマイクとスピーカーで進行していたのだが、今回は今時リサイクルショップにすらおいてないであろうラジカセに、マイクをつないでアナウンス!しかも音が全く聞こえない!なにを言っているのかさえ聞き取れず、入場テーマも聞こえない。すごいぞ!北九Z!

そのくせ選手応援用の旗だけは用意してきている。今までは劣化した華☆激だと思っていたが、劣化した九プロの要素まで加わるとは!すごいぞ!北九Z!

しかしこれだけでは終わらない。選手控え室になっていたステージすみの倉庫も貸し出されてはいない。なぜならそこに片付けた椅子が入ってしまったからだ。

貸してもらえないばかりか、そのイスにまで追い出される北九Z!

で、ヒールサイドが長椅子が常時セットされたテントの下にいる。まさか、と思ったらそこが控え室であった。

いつもは潮がひくようにいなくなる観客も今年は結構残っていた。それがよかったのかどうかは知らないが。

余談だが、北九Zの公式ページもfacebookにもどこにも告知が載ってなくてこのカードを知ったのはヴァンヴェールネグロのブログであったこと
は記しておきたい。

試合

◯KAZE&ヴァンヴェールネグロ&XVS×ゼファー&福島鎮也&ウラカンマリーノ

そもそもアナウンスが聞こえないので、会場のお客も「誰が誰だかわからない」といっている始末。

先に入場してきたブラドリは観客とハイタッチしながら入場。のっけから緊張感が0。でXという選手の名がコールされても誰だかわからない!

そういえば試合前にKAZEがリングに上がっていたのだが、北九Zが担当する前は控えの選手が隅の方でスクワットとかしたり、今日は負傷のため欠場していた谷口なんかもリング上で練習する光景は当たり前に見られた。

しかし今年はKAZEが後ろ受け身を一回とって「よしっ」といってリングをおりて
しまった。え。それだけ?控えの方もずっと見てたけど、談笑こそすれ、練習してる風には全く見なかった。

その上リングにあがってからは3ショットの記念撮影にポーズつきで応じるブラドリ。いや、あんたらヒールですよね?こりゃないわ、と思ったけど、北九Zなんでもう多くは求めないことにした。むしろこの路線を突き進んでどんどんしょぼくなっていってほしい。

しかし間違えないでほしいのはゼロワンのイオン然り、イベント然りだが、一般の観衆の前で試合をするということは、その人にとって最初のプロレス体験が「これ」ということになるかもしれないのだ。そう考えるとなあ・・・・

試合自体で気になった点は3つ。

まずゼファーの成長が止まっている!デビュー戦見たときは「やっとこれはという選手がでたか」と思ったのだが、攻めはともかく受けに回るとひやっとする場面がいくつもあった。確かにデビュー戦と比べ声もよくでてはいたけど、それだけかなあ。実戦経験が乏しいとはいえ、これはちょっとなあ。

試合展開自体は最初がブラドリの奇襲~乱闘、リングに戻ってからしばらくは北九Z同士、レアル同士の攻防が続いたのでまあ無難といえば無難。

しかし対北九Zになった時に、今まではルチャモードからプロレスモードになると途端に動きが不自然になっていたネグロのムーブが実にスムーズになっていたのだ。これはやはり経験値の差だろう。各団体に上がり、メキシコ修行を経験した分の上積みは確かに感じられた。

で、3つ目はやっぱKAZE。というかヒールであり先輩でもある選手が一番おいしい所を全部もっていく試合運びをするのって正直どうよ?と思ってしまった。やっぱそこはベビーに声援が集まるようにしないといけないんじゃないのかな?

試合はスーパー稲妻キックが決まらないKAZEがタイガースープレックスで受けに難のあるゼファーをKOしてしまい、ブラドリの勝ち。(結末はフォール勝ちだけど)ゼファーはしばらく頭をおさえたまま大の字に。

「以上で北九Zの全試合を終了いたします」
かろうじて聞こえたリングアナの声に一同「?」・・・。

そう実は試合が終わって初めてこの大会が一試合しかないことを知ったのだった。

まあ、何試合もこんなのやられるよりはいいけどねえ。

後記

でも収穫がひとつ。私のすぐ後ろに英語圏の方が観戦してらして、その方々の反応がオール英語!しかもヒールにはちゃんとブーイングを飛ばし、ツームストーン・パイルドライバーをちゃんとネイティブな発音で口にしていた。なんか試合よりそっちが気になって(というか面白すぎて)自分がいる場所が門司港だということを忘れそうになった。

まあ英語の歓声がこの大会一番のハイライトっていうのもどうかとは思うけど、そういえば一昨年まで大会を後援して、必ずリング上から挨拶してらした某病院の先生の姿は今年見えなかった。どうしたのかなあ?

さあこの状態で果たして来年があるのだろうか?それ以前に北九Zが無事年をこせるのだろうか?まあどうでもいいんだけど。ある意味これも伝説級の事故だよなあ・・・・これをプロレスといっていいんだろうか?






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