[プロレス用語辞典](マ行) メジャー
インディの対義語
今回のプロレス用語辞典は「メジャー」です。
プロレス界では、インディの対義語として使われます。
大規模興行を
プロレスにおけるメジャー団体とは、定期的に大規模興行を行える団体を指しています。
しかし、プロレス界における「メジャー」「インディ」には、明確な定義はないので、いわば俗語に近い言い方となります。
時代や地域によって
そのため、時代や地域によってメジャー団体も変わっていきます。
例えば、1960年代のアメリカだと、4つのメジャー団体が存在していました。
4大世界王座
いわゆるNWA、NWAを脱退して設立されたAWA 、同じくNWAを脱退して創立したWWWF、ロサンゼルスを拠点に成功したWWA の4つが、4大メジャー団体と言われ、「4大世界王座」と呼ばれていました。
1988年にNWAからWCWが独立したことで、1988年から90年代にかけては、WWFとWCWが二大メジャーと呼ばれるようになりました。
馬場・猪木時代
日本では、力道山時代は日本プロレス一強でした。
そこから派生した、馬場全日本、猪木新日本の時代なら、この二団体がいわゆる「メジャー」団体でした。
ローカル団体
そもそもインディという定義は、大仁田厚選手が1989年にFMWを旗揚げ後、インディー団体との区別の意味で一般的に使用されるようになりました。
FMW創設後、メジャーともインディとも異なるローカル団体が設立されるようになり、地域密着が新しいカテゴリーとして登場してきました。
新日本以外
全国ツアーを行う団体が、地域密着団体からリングレンタルする習慣も今では当たり前のようになりました。
さて、2023年現在だと、日本は新日本プロレス一強と言っていいため、個人的には新日本以外はインディと言っていいでしょう。
グランドスラム
しかし、タイトル別でいうとメジャー完全制覇(グランドスラム)と呼ばれるものがあります。
こちらは新日本のIWGP、全日本の三冠(もしくは、世界ジュニア)、NOAHのGHCを獲得した選手が対象になります。
大資本がバックに
また、大資本がバックについている団体をメジャーと呼ぶケースもあります。
いわゆるブシロード傘下にいる新日本&STARDOM、サイバーエージェントに属するサイバーファイト(NOAH &DDTグループ)という分け方になります。
WWE一強
日本国内では新日本一強というのは、紛れもない事実ですが、世界規模でいうならWWE一強と言っていいでしょう。
先程の資本で分類するなら、新興団体のAEWもメジャーと言っていいでしょう。
流動的
日本、アメリカと並ぶプロレス大国のメキシコだと、CMLLやAAAがそれに該当します。
世界最大のプロレス団体WWEにしても、ビンスオーナーの現場復帰もあり、身売りの話がでているくらい、今後もメジャーの定義は流動的になっていきそうです。