プロレス的発想の転換のすすめ(26)怒りの表出とプロレス
プロレスは「怒劇」
本日は怒りの話です。かの上岡龍太郎さんは、かつてプロレスを「怒劇」と表していましたが、言い得て妙だな、と感じました。
まさに怒りの表出を学ぶにはプロレスこそ絶好の教材であると私は思っています。
怒りの出し方は
普段怒りの出し方というのは誰も教えてくれません。
むしろ「人前で怒るなんてみっともない!」という感じで「怒らない」ことは教わると思います。
矛先は自分へ
確かにのべつまくなしに、怒りをぶつけていては、コミュニケーションが成り立ちません。
かといって、怒りを溜め込んでいたら、その矛先はやがて自分に向かいます。
やり方を知らないと
怒りは適切に感じて適切に表出するのが1番ベストなんですが、やり方を知らないばかりにトラブルになることが多すぎます。
いきなりキレたり、あるいは殺傷沙汰に及ぶケースは怒りの処理が不十分なために起こり得ていると考えられます。
ですから犯行後によく「あの大人しそうな人がどうして?」と言われることが多いわけです。
なかったことには
では怒りってどうして溜ってしまうのでしょうか?
私の体験でいうと「感情を感じなくして、なかったことにしてしまう」のが一番マズイと思います。
感情はなかったことにはできません。
忘れているだけ
にも関わらず気分転換と称してお酒を飲んだり、憂さ晴らしに遊びに出掛けたとしても、決して無くなってはいないのです。
あたかも問題がなくなったかのように、あなたは思われるかもしれません。
しかし、それは単に「忘れているだけ」なのです。
プロレスで言うと
本物の怒りの感情は感じてスッキリするとなくなります。
プロレスで言うとプロレスラーが試合中で表現する怒りに、自分を重ねて怒りを表出するのがベストかなと思います。
怒りの発散が
感情を感じていてもなかったことにしていた私が少なからず何とか凌げたのは、プロレスによる怒りの発散がある程度できていたからではないか、と思っています。
適切に怒りを放出していないと、怒りの矛先が他人に危害を加えたり、自分自身に向かうこともあります。
効果的に怒りを感じる
というわけで心理学的にもプロレスがもたらす効果は計り知れません。
一番効果的に本物の怒りを感じたければプロレスを観よ!ですね。