がむしゃらプロレスイベント試合・第12回創造館小文字祭大会
(2023年5月13日・土・創造館クリエイティブハウス)
イントロダクション
コロナ禍により丸4年中止になっていた小文字祭がついに復活開催!
そして、恒例になっていたがむしゃらプロレスイベント試合も無事行われる事が決定。
前回は荒天のため、室内でのマットプロレスになったわけだが、これはこれでよい思い出になっている。
しかし、天気予報をみると週半ばまで晴れだが、週末だけ雨の予報。しかもなぜか土曜は降水確率100%!
果たして当日はどうなるだろうか?
下関→創造館
そして迎えた当日はやはり雨!しかも土砂降りの雨。前日既に公式から発表があって、屋内のマットプロレスに変更となっていた。
早めの昼食を済ませて早めに出立。土曜の関門トンネルは激混みするので、それ込みで計算して車を走らせる。
ちなみに、気温は5月半ばとは思えない16℃!もう着ないつもりのパーカーを引っ張り出さないと、寒くてやってられないくらいだった。
奇跡的に安い駐車場が空いていたため、予定通り到着。プロレス開始まで別な催しみて時間潰す。
プロレス教室→オープニング
プロレス教室は司会がゲレーロ、 実演にYASUというがむしゃらジュニアを代表する2トップが担当。
もちろん他の選手もサポートに入る。プロレス教室は比較的和やかなムードで終わったが、オープニングに入ると一転、ゲレーロが「今日のカードは弱すぎる」と本部席のSHIGEKICHIリングアナに詰め寄る。
ゲレーロ の要求はマットプロレス初のタイトルマッチを行うことであった。
一触即発の中、王者組もこれを了承し、メインイベントは急遽GWAタッグ王座選手権に決定した。
第一試合・タッグマッチ
○KENZO&豪右衛門vs●YASU&SMITH(16分01秒ラダーからのボディプレス)
豪右衛門のキャリア10年にして、はじめてSMITHとあたるという注目のカード。
そもそもSMITH &YASUというコンビも今まで見た記憶がない。
再度タッグ王者に挑むための仕切り直しとしては高すぎる壁だが、果たして豪右衛門 &KENZOはどう挑んでいくか?
試合はSMITHと豪右衛門が先発。やたらとSMITHを警戒する豪右衛門だが、SMITHは悠然としている。
序盤はYASU&SMITHが初タッグとは思えない、素早いタッチワークで、KENZO &豪右衛門を翻弄。
そのせいか、KENZOがローンバトルに陥る。
しかし、タッグマッチのセオリーとして、主力を温存するために、パートナーが盾になる必要があるのだが、これに耐えうる実力がKENZOになかったら、タッグ王者など夢のまた夢。
ところが、KENZOはこの窮地を自力で脱出し、豪右衛門につなぎきった。
タッチを受けてパワーを温存していた豪右衛門は、SMITHも YASUも蹴散らしていく。
これでペースを握ったナスティコンビ。KENZOがラダーを持ち込むと、自らダイブ。この強烈なボディプレスにYASUもたまらず轟沈!
マットプロレスという特性を活かした「なんでもあり」感が生かされた試合に、会場大盛り上がり!
4年ぶりの創造館プロレスは好発進スタートとなった。
他方連戦スタートのYASUは黒星発進になったが、彼ほどのキャリアがあれば柳井で取り返してきてくれるだろう。
体調がよければ、いつか柳井にも行きたいとは思っているけど、それまで山口県を盛り上げてきてほしい。
第二試合・シングルマッチ
●HAGGARvs○鉄生(11分35秒スライディングラリアット)
4月の上原戦に続き、またしてもHAGGARには試練となるシングルマッチ。
もとOPG王者に、現役のGWAチャンプとくれば、これはもうやり甲斐以外何物でもない。
もはや新人枠は卒業したHAGGARとしては、KENZOに追いつくためにはどうしても勝ちたい一戦である。
さて、HAGGARの課題としては、得意技が全て先輩と被っているところにある。
蹴りと関節技では、尾原毅というオーソリティがいるし、パワーではそれこそ鉄生をはじめとして、がむしゃらには肉体派がずらりと揃っている。
頭脳では依然SMITHがず抜けているし、スピードで言うならジュニアには勝てない。
そうすると自分なりのウリを作っていくというのは、なかなか難易度が高いと思われる。
それでも今ある技術を磨いて、先輩超えを果たすか?それとも 先輩の知らない隠し技でトップを取っていくか?
今日の試合に関して言えば、真っ向勝負でぶつかっていくには相手が悪すぎたようにも思う。
それでも団体のトップであるGWA王者と真っ向から対抗しうるHAGGARという存在は、認知されてきている。
あとは誰が見ても「これが出たら、もう返せない」と思わせるような必殺技を1つ身につけられるといいかな。
以前に比べると感情もだいぶ表に出てくるようになったし、HAGGARはお客さんサイドとしては、応援のしがいのある選手になりつつある。
今のトップ選手たちも、さらに上の先輩たちにもまれて現在がある。
HAGGARも今日みたいな試合を糧にして、先輩たちに肉薄するような選手になっていってほしいと思った。
メインイベント・GWAタッグ選手権試合
[王者組]○サムソン澤田&陽樹 対 [挑戦者組]トゥエルノ・ゲレーロ&●ダイナマイト九州(21分02秒スピアー→スリーパー)
*王者組が初防衛に成功
急遽決まったタッグ選手権試合。こちらも久々になるゲロQが復活!対戦相手はやっかいな対戦相手でもあるRe:ZARD。
そういえば、イベント試合にRe:ZARDが勢揃いしたのは、ユニット結成以来初かもしれない。
これは一波乱ありそうな予感もする。果たしてどうなるだろうか?
急遽決まったタイトル戦ではあるが「ベルトをかけろ」といったゲレーロは意気込み十分。
問題なのは、メインイベントですら本来は乗り気でなかった、と思われるダイナマイト九州のメンタルだった。
とはいえ 九州は以前GWAタッグの戴冠歴もある。何気に強敵だったりするのだ。王者組が持っていないものをいっぱい持ってるからこそ、侮れない。
普段 疲れん程度一本勝負で磨いている「お笑いスキル」はこういう試合では変化球として王者組を苦しめていく。
いざ試合が始まってみれば、ゲロQはかなりチャンピオンを苦しめと思う。
普段真っ向勝負になれているRe:ZARDにしてみれば、挑戦を受けたはいいが厄介な相手だな、と思ったかもしれない。
しかしここで負けてしまうようだったら、1月にタイトルを取った意味がない。
王者組も必死なのである。なおも食い下がるゲロQを必死で引き離すRe:ZARDという図式が、この20分超えの試合を大いに盛り上げたと思う。
最後は サムソンの強烈なスピアーから、スリーパーを決められた九州がタップアウト。
Re:ZARDが初防衛に成功した。
エンディング
締めは チャンピオン陽樹に託されたが、普段なら途中でサムソンがマイクを奪うところ・・・なのだが、いつの間にかいなくなっているではないか。
てっきり途中で取られるものだと思っていた陽樹が、戸惑いながらも大会を閉めたのが面白かった。
後記
どの試合も白熱していて、悪天候を吹き飛ばすくらいの勢いがあったがむしゃらプロレスIN小文字祭り。
4年ぶりの開催とは思えないくらい、会場もアットホームな空気で受け入れてくれていて、確実にがむしゃらプロレスがお祭りに根付いているのだなということを実感させられた。
また来年もできることならば、今度は晴天の元屋外にリングを立てて、お祭りごとプロレスを楽しみたいなと思っている。
お疲れ様でした。