[プロレス用語辞典](ラ行)ルチャリブレ
スペイン語で
今回のプロレス用語辞典は、ルチャリブレです。
ルチャリブレ(Lucha Libre)とは、スペイン語でプロレスのことです。
メキシカンスタイル
主にメキシコではメキシカンスタイルのことをルチャリブレと呼んでいます。
ルチャリブレでは、プロレスラーのことを男性選手はルチャドール、女性選手はルチャドーラと呼んでいます。
分類
これは、スペイン語に男性名詞と女性名詞の区別があるためです。
さらに、彼らはプロレス同様にベビーフェイスのテクニコ(テクニカ)、ヒールのルード(ルーダ)に分類されます。
高い人気
ルチャリブレは、メキシコで非常に高い人気を得ている大衆芸能と言っていいスポーツエンターテインメントです。
兼業の選手も含めれば数千人の競技人口を誇り、メキシコを中心に中南米で盛んに興行が開催されています。
覆面レスラーが多い
一部のトップスターはエストレージャやスペルエストレージャと呼ばれています。
ルチャリブレでは、覆面レスラーが多いのも特徴です。
神聖視
覆面レスラーは。文化的な影響から神聖視されており、人前では決してマスクを脱ぎません。
そな究極とも言えるのが「聖者」の二つ名をもつエル・サント選手でした。
何をやっても許される
まさに神に近い存在であり、数多くの映画にも出演したムービースターでもあります。
前田日明さんの言葉をもじれば「サントなら何をやっても許される」というくらいの存在感でした。
死後もマスクは脱がず
エル・サント選手は死後もマスクを脱がずに、そのまま葬儀が行われたそうです。
ルチャリブレは、ミル・マスカラス選手の影響もあり、日本では空中殺法のイメージが強くあります。
日本では
しかし実際は投げ技やジャベと呼ばれる関節技やストレッチ技も多用されています。
日本では、1990年2月、ルチャリブレ団体として新間寿がユニバーサル・プロレスリングを設立し、本格的なルチャリブレが輸入されました。
いちジャンルとして
その後みちのくプロレスや、1996年に創設された闘龍門の卒業生らが様々な団体で活躍しています。
このように日本でもルチャリブレは、プロレスのいちジャンルとして、定着した感があります。
空中戦のないプロレス
現代のプロレスでは空中戦のないプロレスは考え難いと思います。
しかし、体重のあるベビー級選手の空中戦はやはりヒヤヒヤしてしまうんですよね。
嬉しい反面
一方で鮮やかな着地込みで飛び技を仕掛ける選手も増えており、体格以外でジュニアとヘビーのプロレスにも差がなくなりつつあるようにも感じられます。
プロレスの中でルチャリブレが主流になるのは、嬉しい反面複雑でもありますね。