プロレス的音楽徒然草 The Fly(マスクド・スーパースターのテーマ)
流星仮面の曲
今回は流星仮面ことマスクド・スーパースター選手の入場テーマ曲「The Fly」のご紹介です。
曲自体の解説はプロレス入場テーマ曲研究家のコブラさんが、著書でも詳細に解説されています。
ですので、多少内容が被るところはありますが、ご容赦ください。
ファーガソン作品は
「The Fly」は、非常に高い音域を正確に演奏する「ハイノート・フィッター」のジャズトランペッター、メイナード・ファーガソンさんの楽曲です。
ファーガソンさんの楽曲は主に80年代のプロレス入場テーマ曲、およびさまざまなテレビ番組のテーマ曲として使用されてきました。
「Conquistador」(征服者)
「The Fly」が収録されているアルバム「Conquistador」(征服者)には、「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマ曲として知られる「スタートレックのテーマ」(国際プロレスのマッハ隼人選手のテーマ)、百田光雄選手のテーマ曲「Gonna Fly Now」(ロッキーのテーマ)が収録されています。
また、アルバム表題曲の「Conquistador」は、ボクシングの具志堅用高、比嘉大吾両選手が入場テーマ曲として使用しています。
流星仮面の経歴
「マスクド・スーパースター」と言っても、その存在を知るファンも少なくなりましたので、経歴をご紹介しておきます。
マスクド・スーパースター選手は、1972年12月15日にデビューしました。
教員との兼業
当初は教員を続けながら時折リングに上がるという状態でしたが、1973年よりプロレスに専念するようになります。
1976年9月末、NWAミッドアトランティック地区で覆面レスラーの “流星仮面” マスクド・スーパースター(The Masked Superstar)に変身します。
全勝でトップ通過
1977年3月には新日本プロレスの第4回ワールドリーグ戦に来日します。
公式戦では坂口征二さんから勝利を収め、全勝でトップ通過する活躍を見せます。
スーパー・マシンへ
また、1985年8月にはスーパー・マシーン(Super Machine)としてマシーン軍団に加入、アンドレ・ザ・ジャイアント選手が変身したジャイアント・マシーンとコンビを結成しました。
これによって、スーパー・マシーンは覆面レスラー史上稀な「正体も覆面レスラーの覆面レスラー」になりました。
デモリッションとして
WWFでは、マスクド・スーパースターのほか、デモリッション・アックスとしてザ・デモリッションズとしても活躍しました。
また、1990年4月13日に東京ドームで行われた日米レスリングサミットでは、ジャイアント馬場&アンドレの大巨人コンビと対戦しています。
The Flyの想い出
最後に「The Fly」についてはこんな思い出があるので、お話したいと思います。
先程も述べたように、メイナード・ファーガソンさんはジャズトランペッターです。
したがって彼のアルバムは、ジャズの似合うちょっとお洒落なスペースでBGMとして使われている確率が高いのです。
一味違った楽しみ方
とはいえ、そうした場所で流星仮面の勇姿を脳内再生しているのは、せいぜい私くらいでしょう。
他に同じ事している人がもしいたら、そっちの方が驚きです。
まあ、これも一味違ったプロレス入場テーマ曲の楽しみ方として、いいんじゃないかな?と私は思っています(笑)