プロレス的音楽徒然草 Lucha(ヴァンヴェール・ネグロのテーマ)
忘れられないチャント
今回は、「神の子」ヴァンヴェール・ジャック選手のオヤジであり、現在は福岡を拠点にするMY WAYの代表・ヴァンヴェール・ネグロ選手のテーマ曲「Lucha」のご紹介です。
「Lucha」は一度聞いたら忘れられない、冒頭に繰り返される「Lucha、ルチャ、Lucha…」のチャントが印象的な曲です。
はじめてみたのは
「Lucha」は、Machingonというメキシコのロックバンドが演奏しています。
最初にネグロ選手の試合を生で見たのは、多分記憶違いでなければ、TAJIRI選手の団体「WNC」だったと記憶しています。
レアル・ルチャは学校
まだ、ネグロ選手たちが福岡県にある「レアル・ルチャリブレ」という、ルチャドール養成学校に在籍していた時代の話です。
レアル・ルチャは学校だけあって、今回みた選手が次からいなくなっていることもよくあります。
プロも視野に
おそらく想像ですが、練習してリングにあがり、試合しただけで満足してしまう人間もいるのでしょう。
もちろん行先きにはプロとして活動することを視野に入れてレアルの門を叩いた人間もいます。ネグロ親子は今思えば後者だったと思われます。
吸収率に大きな差が
プロレスに限った話ではないのですが、ある程度大人になってからはじめる学びと、子ども時代からはじめる学びは、その吸収率に大きな差があります。
プロレスやルチャリブレのように身体を動かすものならなおさらです。スタートが若いほど有利なのは、現在のヴァンヴェール・ジャック選手や、ユーセー☆エストレージャ選手をみていればよくわかるでしょう。
プロレスルールだと
ヴァンヴェール・ネグロ選手も例に漏れませんでした。プロレスとルチャリブレは基本似てるようで微妙に違います。
レアル提供試合では出ないボロが、プロレスルールの試合だと、如実に目立つということが、初期のネグロ選手の試合では頻繁に見られました。
一念発起して渡墨
ところが、一念発起したネグロ選手は2015年、メキシコでの武者修行へ単身旅立ちます。
帰国後、2017年11月12日、福岡県篠栗町民体育館にて第4代篠栗88タッグ王者となります。
帰国後の活躍
また、2018年7月14日、さざんぴあ博多多目的ホールにて第11代目博多タッグ王者奪取します。
さらに、2019年1月15日、プロレスリングFREEDOMS群雄割拠その4東京ドーム大会に、ジャック選手共々出場しました。
歌詞の一節
さて、ネグロ選手のテーマ曲「Lucha」には、こんな歌詞があります。
Google翻訳で直訳したものをなんとか意味が通じるようにしてみました。
「 私が役に立たないと思っているなら、あなたは、私に乾杯する価値がないと考えている」
目を覚まさせたのは
言い方は悪いんですが、メキシコに行く前のネグロ選手は、私にとってルチャドールとしても、プロレスラーとしても、「ジャックのオヤジ」でしかありませんでした。
でも「乾杯する価値がない」と思い込んでいた私の目を覚ましてくれたのは、ほかならぬ今のネグロ選手です。
今のネグロ選手をみて
確かにそこにはジャック選手と同じDNAが宿っていたのです。今のネグロ選手をみてもの足らないという人間はいないでしょう。
これからネグロ親子がみせていくであろう「MY WAY」に私は大いに期待を寄せています。
追記
この「Lucha」は2023年にDDTにあがる、もとWWEのカリストこと「サムライ・デル・ソル」選手も今後は使用するようです。
もともとカリスト時代もWWEが用意していたテーマ曲で「ルチャ、ルチャ、ルチャ、ルチャ・・・」というチャントをしていたのですが、WWE時代の曲は権利関係で使えないので、この曲を選んだのではないかと思われます。