怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(108) くたばれ!心理カウンセラー2(8)
2017/03/05
今回は24時間365日カウンセラーでいる必要があるのか?という話をします。結論から言うと、私はその必要はないと考えています。だってめんどくさいじゃないですか。
しかし、いつ何時誰の挑戦を受ける準備は常にしています。プロレスの受け身と一緒で考えてから動くのではなく、反射的に身を守れるようでないと、つまらないことで心そぞろになったりしてしまいます。
とはいえ、私が常にカウンセラーのスイッチをオンオフにしたりしているのか、というとそうではありません。身についた技術は無理やり分けることも難しいためです。反射的にできる、ということは普段から身を守れるということでもあるんで、オンオフの区別はしていません。
しかし、だからこそお金をとるカウンセリングと会話の上で、人の話を聞くだけの場合とは意識的に区別すべきでしょう。でないと、せっかく身につけた自分の技術が安売りすることにもなりかねません。カウンセリング上ではアドバイスはしませんし、人の話もとりませんが、日常会話では平気で会話の流れもぶった切りますし、人の話題を横取りすることもあります。もちろん「わかったうえ」で「わざと」やっています。
聴く姿勢が身につきすぎてしまうと、本来主張すべきところでも聴いてしまう癖が抜けなくて、それはそれでかなり苦労した経験もありました。やはり何事もほどほどが一番いいということですね。今の私は24時間365日カウンセラーでいられますが、それだけじゃ自分が面白くないので、最近はわざとカウンセラーでない自分を表にも出しています。天邪鬼にもほどがあるというやつですが、いついかなる時でも受け身は取れる自信があるので、特別今のところ問題はないですね。問題がおこったらその都度自分と向き合って解決していけばいいだけのことですしね。
しかしながら聴く姿勢が身についていてこその話す技術ですし、わからないで闇雲に聴いたり、話したりするだけよりはよっぽどましだと私は思います。
私が聞いた話ですが、とあるお医者さんはずっと患者さんの話を聴いてばかりいることが相当苦痛らしく、よく愚痴をこぼしていたそうです。これは私の推察ですが、聴く技術を身に付けていると、かなりの部分で自分の身を守ることができますので、おそらくその先生は、「聴く技術」をもっていなかったのでしょう。お医者さんは病気を治す専門家ですが、人の話を聴く専門家ではありません。
これは別なところで聞いた話ですが、まだ心理学が一般に普及していない時代には、傾聴の技術を習いにキャリアカウンセリングの講座まで医療に従事される方々がたくさん通っていたそうです。そういえば私の母校にも結構な数の医療関係者が受講生として通っていましたね。
必要ならばこうした技術は、専門分野とは別に習う必要はあると思います。知識として知っていることと実際に使えることとは全く違うからです。聴く技術はプロにならなくても日常生活でだって使える大変お得な技ですからね。
もし人の話を聴くことができるお医者さんがいるとしたら、もともと才能があったか、医療とは別にきちんと傾聴を習ったかのどちらかでしょう。そういう方が多くなってくると世の中はもっと円滑になっていくでしょうね。