怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(94) 私が人に合わせることがキライな10の理由(5)
2017/01/25
人に合わせずにすむようになって良かったことの一つはイベントに呼ばれても自分のタイミングで出席できて、自分のタイミングで帰ることができるようになったこと。これは大変大きな変化でした。
私も社会人のルーキー時代には、イベントでも何でも最後まで残るのがある意味暗黙のマナーのように教え込まれましたから、なかなか自分から帰る、とは言い出しにくかったですね。それがあるせいかいい年のおっさんになっても自分から帰ると切り出しにくい感じがしていたのです。
そこでふと考えてみると、我々の上司だった人たちも若い頃に彼らもまた上の人間から「最後まで残るのがマナー」として教えられ、それが歳をとってなお、影響力を及ぼしていると考えると、日本人の残業気質は代々受け継がれた感覚なのかもしれません。
だとしたら大多数の方々はそうした感覚に疑問すら抱きませんから、自分のタイミングで席を外したり、定時で帰る人がワガママな人間に見えても不思議ではないわけです。これはその上司個人が変われば済むという話ではなく、もう少し根の深い問題ともいえますね。
昨今では長時間労働対策としてノー残業デーなどの取り組みがあちこちで見られるようになりました。こうした形から変えない限り、個人レベルで変えていくのはなかなか難しいことでしょう。とはいえトップが帰らないと下の人間もやはり帰りづらいのは組織にいると当然ありますから、やはり上の人間から気づいてほしいところではあります。
かくいう私も長い間、組織に奉仕してナンボ、他人の都合に合わせてナンボという感覚を手放せませんでした。ですから、こうして自分が集団に合わせなくてもいいというまでになるにはかなり時間がかかりました。
イベントや他人の都合より自分のやりたいこと、したい気持ちが可能な限り優先されるのが本来あるべき姿かもしれませんね。そういう意味ではやらされて残業が減るとか、上のお達しで長時間労働が改善されるとかではなく、お互いが楽しく過ごせる職場環境ができるのが理想ともいえます。