怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(48) くたばれ!まちおこしその⑧
2016/10/28
まちおこしにかかわっていて、私が一つだけ間違っていたことがあります。それはまちおこしにかかわるとモテるという幻想を持っていたことでした。実際まちおこしのリーダーからも「(イベントをやると)もてるよ」と言われたことはあります。特に婚活系はそういう傾向が顕著なんだそうです。しかし私はその時猛烈な嫌悪感を感じました。そもそも、もてたてくて始めたまちおこしなのに、「こうすればもてるよ」と言われてなぜ嫌悪感を抱かないといけなかったのか?そのときは不思議で仕方ありませんでした。結局今の今まで婚活系のイベントには一切かかわっていないんですが、最近になってやっとその嫌悪感の理由がおぼろげながらに見えてきました。
それは、もてたいという気持ちと同じくらい私の中で「一人の時間を大切にしたい」という願望が強かったことでした。本当はモテると自分の時間が無くなるというのは、私の思い込みにすぎません。事実時間をやりくりして、まちおこしにかかわっている方はごまんといます。もしかするとあなたもそうかもしれませんね。でも私にはどっちかを捨てないといけない感じがしていたんですね。利益と夢の一挙両得というのは確かに困難なことです。ましてや生きている時間は皆等しく一日24時間しかありません。でも困難でも目指すことはできたと思うんですよね。
しかし、ここで決定的な違いに気づいてしまいました。それは私にはもてたという実績が皆無だということ。逆に一人の時間を享受した成功体験はごまんとあるわけです。ついでにいうともてようとして失敗した体験もごまんとあるわけです。ではどちらをとるかといったら経験則上、うまくいったことが多い方を選択しますよね。それ自体は決して悪いことではなかったのです。でも今までもてうようとしていたのは万人から好かれようとしていた私の八方美人な願望に過ぎなかったのです。
で、私は好かれようということをやめました。むしろ開き直って嫌われる選択をしました。するとこれが不思議なもので、八方美人をやっているときよりずっと自分が楽になっていったのです。もし何にも気づかず、八方美人を続けていたらたぶん私はあちこちのまちおこしに関わりすぎて、心身ともにおかしくなっていたでしょう。つまり本来能動的にかかわるまちおこしがいつしか義務になっていた時点で自分の関わり方に大きな間違いがあったということなんです。
余談ですが、私は今後も婚活系のイベントにはかかわらないだろうし、参加もしないと思います。嫌な感じは以前に比べるとぐっと減ってますけど、貴重な時間を割いてまで参加する意義を見い出せないこともその要因としてあげられます。つまりあんまり興味がないというか、そうでもいいというか。だから自分がやりたい、したいと思うものには今後ともかかわり続けますが、少しでも無理があるなと感じたら即座に撤退していこうと思います。まちおこしなんて、やりたくないことを義務にしてまですることじゃないですからね。