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[映画鑑賞記] 劇場版魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女

17年6月23日鑑賞。

魔法が技術として確立された世界を舞台に、通称「魔法科高校」に通う兄妹と仲間たちの波乱の日々を描いた人気ライトノベルで、2014年にテレビアニメ化された「魔法科高校の劣等生」の初の劇場版。魔法科高校に通う劣等生の兄・達也と優等生の妹・深雪。一学年目が終わり、春休みを迎えた2人は、仲間とともに小笠原諸島のとある島の別荘へ休暇に訪れる。つかの間の休息を楽しむ達也たちだったが、そんな彼らの前に、海軍基地から脱走してきたという少女・九亜が現れる。脚本を原作者の佐島勤が自ら手がけ、監督はテレビアニメ版で演出や絵コンテを担当した吉田りさこが務める。アニメーション制作は「IS インフィニット・ストラトス」のエイトビット。(解説は映画comより)

テレビ版を見ていたので、想像はついていたが、テレビ版における「さすがです、お兄様」(CV:早見沙織)がスケールアップした作品。それしかないし、それ以外がばっさり切り落とされて必要なくなっている映画。

この映画でもひたすらにお兄様は一人で何でもできる超チートで無双なヒーローなんで、「どこが劣等生なんだよ」というツッコミをいれたくなるかもしれないが、それはテレビ版をみてやればいいこと。

お兄様の「俺、TUEEEEE!」ぶりを単純に受け入れて楽しむ以外にこの映画を鑑賞する方法はないと言い切ってもいいだろう。

このお兄様こと司波達也と、その達也しか見ていないブラコン(外見とは裏腹に魔法師としてはめちゃくちゃ強い)の妹・美幸との掛け合いは、三年たっても健在なんでテレビシリーズを知っている人間にとってはサービスシーンのオンパレードともいえる。

逆に言うと隕石落下なんてパニック映画では使い古されたネタでも、魔法科でやると「隕石(とか軍事衛星)対お兄様」という図式を楽しむ映画になってしまうので、ぶっちゃけた話、細かいところはどうでもいい。ただ、無双で、誰にも相談しないで単独行動をしがちだったテレビ版のお兄様と比較すると、仲間を頼る分少し人間らしさががでてるかなということろが映画版独自の演出になっていると私は思う。

劇場版なんでテレビでは尺をたっぷり使って描けた描写等も劇場版では省略されていることが多い。そういう意味では決して一見さんには優しい映画とは言えない。ある意味すごく不親切だし。

しかしその分、放送終了から三年もたってなお、支援してくれているファンには最大のサービスを盛ったという点では非常に潔い映画だと私は感じた。まあ、魔法科に大どんでんがえしや大逆転は求めていないしね。水戸黄門的安心感があればそれでいいのだと私は思っている。

今回は原作者自ら脚本を書いているので、世界観が崩れていることもないし、これで続編があったとしてもなんら違和感もない。時間も一時間半ちょっとと実にちょうどいい長さだったし、こちらの期待は一切裏切らなかったという意味だけでいうなら、誠実な映画ではなかったかなと私は思っている。






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