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映画鑑賞記・スターウォーズエピソード1.ファントム・メナス

銀河共和国の政治は腐敗の道を進んでいた。辺境惑星と貪欲なヌート・ガンレイ率いる通商連合の間で貿易関税率をめぐる論争が繰り返されていた上、腐敗が進む元老院は本来の機能を失い、無為無策の極みにあった。業を煮やした通商連合が惑星ナブーを見せしめとして威嚇包囲するに至り、元老院最高議長フィニーズ・ヴァローラムは、共和国の守護者ジェダイに紛争仲裁のための助力を求める。

ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジン、そのパダワン(弟子)のオビ=ワン・ケノービの2人が、特使としてナブーに派遣された。だが、二人はバトル・ドロイドの一団に襲撃され、乗ってきた船も失う。二人のジェダイは、今まさにナブーへの武力進攻を開始しようとする通商連合の降下艇に乗り込み、一路ナブー首都のシードを目指す。クワイ=ガンは道中、ナブーの原住種族グンガンの一人で、現在は集落を追放された若者ジャー・ジャー・ビンクスを救出し、彼の助力でグンガンから潜水艇の提供を受けることに成功した。シードに潜入したジェダイは、拘束寸前であったナブー元首アミダラ女王を救出し惑星を離脱するも、封鎖線を突破する際に船が損傷し、共和国首都惑星コルサントへの航行が不可能となる。一行はやむを得ず、修理の為に砂漠の惑星タトゥイーンに降り立つ。

アナキン(のちのダースベイダー)役.矢島晶子さんの声が良い。だいたいキャストは自分の中のイメージとあっていた。以前録画はしたもののどうも興味をそそらなかったのだが、いざ見てみると結構面白かった。

オチを先に知ってみると非常に複雑な思いがあるが、それを狙ってやっているのだからこれは仕方ない。それだから敢えてアナキンを
あの様なキャスティングにしたのだろう。無垢と暗黒面は紙一重ということか。

2時間超の作品だが飽きが来ない作りはさすが。最も引きとしては前半三部作はアナキンがダースベイダーになるまでの物語だから、話が比較的予測しづらく動いていた後半三部作と比べるとインパクトは弱いかな。

「4」を最初に見たときはそりゃ衝撃だったから。CGを多用した画面はかえってスターウォーズらしくなかったようにも思う。やはり特撮使ってこその作品ではないかな。

ルーカスのイメージとしてはこちらの方がよりいいモノがあるのだろうけど。

年上の女王との道ならぬ恋でルークが生まれたというのも何か複雑ではあるなぁ。
やっぱジェダイの帰還のラストを思うと、アナキンのキャスティングは反則だよなあ、って思ってしまう。純真な少年だからこそ陥る暗黒面の怖さを描くのには、これ以上ないくらいぴったりはまっている。
 
正義と悪との戦争という単純構造がもはや絵空事になってしまった現代だけに、描く方も苦労したんじゃないか等ともおもってしまう。戦争で勝ったから何?って思っちゃって。めでたしめでたしには決してならない。そこで「2」のヨーダの台詞が重くのしかかってくる。我々一人一人の中の暗黒面に何かを問い返していくるのである。

-映画鑑賞記