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映画鑑賞記・名探偵コナン 銀翼の奇術師

05年3月28日鑑賞。

舞台女優・牧樹里の元に、怪盗キッドから「Romeo Juliet Victor Bravo! 26の文字が飛び交う中 "運命の宝石"をいただきに参上する」という予告状が送り付けられた。彼女は狙われたスター・サファイア「運命の宝石」をキッドから守るよう小五郎に依頼。予告状の暗号から、小五郎は彼女が主演している舞台「ジョゼフィーヌ」の公演中にキッドは宝石を奪うと推理。一方のコナンは小五郎の推理に引っかかるところがあり、独自に捜査を開始する。そして公演当日、キッド専任の中森警部も捜査に参加する中、キッドは大胆にも新一に変装しコナンを動揺させる。そしてキッドを追跡するも、寸前のところで取り逃がしてしまう。

その翌日、宝石を守ったお礼として函館にある樹里の別荘に招待されたコナン一行。しかし、今度は機内で殺人事件が発生。さらに機長・副操縦士も意識不明の重体となる。(あらすじはwikipediaより)

地上波で毎年やっている前年の劇場公開作のテレビ版。毎年見ているが一度も劇場で見たことがない。

毎回思うが推理ショーから、だんだんスペクタクル偏重になってきているのは劇場版だから仕方ないのか。だんだん話しが大げさになってきている。

今回もこれだけ独立してみれば文句なく面白いのだが、いかんせんテレビとリンクしている分、矛盾なく仕上げようとして所々破綻してしまう。騒動が派手になればなるほど、活躍の場面は増えるが、同時にコナンが影の存在でいられる矛盾が浮き彫りになってしまう。あれで黒服の男達が見逃しているのも変だし。

しかし、今回はそれをさしひいてなお、かなり頑張った方で、特に航空関係、メカニックの細部にまで渡る取材やロケハンがストーリーによく生かされていて、見応えは十分だと思う。それだけにテレビシリーズとの差別化というのが、また難題ではある。

劇場版恒例の最後に妙な落ちを付けて「テレビシリーズにお返しします」みたいなのは今回に限ってはなくても良かったような気がした。

-映画鑑賞記