万国びっくり映画鑑賞記・アルマゲドン2009
2016/10/18
10年4月1日鑑賞。
配給先を調べたらやはりB級映画の王様.アルバトロスで、ここが勝手に「アルマゲドン」シリーズと銘打っている、「隕石落下モノ」映画の第2弾(オリジナルの「アルマゲドン」から数えたら第3弾か...全く関係ないけど)。 内容は隕石の脅威を描いた点以外、何も共通項がない本作。しかし、隕石の悪影響を地上の破壊に限定した「アルマゲドン」に比べると、どこまで正しいのかという疑問だらけの科学考証を「凝った」ディザスター(災害)・パニック映画の発展形を思わせると紹介しているWOWOWもどうかと思うぞ^^
てか、これまず冒頭の地球を描いたCGのチャチさで、もうまともな映画じゃないことは十分すぎるくらい分かるのに、この映画にもマジメに怒っている人がいるから不思議だ。本当にアルマゲドンの続編だと思っていたとしても、あの冒頭でもう気がつくでしょ。フツー。それが確証に代わるまで15分とかからないから、さすがアルバトロス映画^^
オリジナルのアルマゲドンは隕石落下の危機に対して、それを防ぐ男の物語だったのに、いきなり隕石落下しちゃうし^^しかもそのCGがこれまたチャチいと来た日にはもうすくいようがない。本作の存在もパニック映画の人気の根強さを証明するかのようだ、とWOWOWさんは言っているんだけど、それは柳の下に何匹もドジョウがいると本気で思っている配給先.アルバトロスの人達だけなんじゃないかなあ^^
ある彗星が地球に接近して通過すると予測されるが、彗星から分離した巨大隕石がアラスカを直撃。大勢が犠牲になるが被害はそれにとどまらない様相を呈してしまう。隕石衝突のショックで地球の自転軸が10度も傾き、そのために世界各地で地震や磁気嵐が大量に発生しはじめる。彗星接近の影響を調査していたジェームズ博士は、このままでは北極と南極が逆転する現象、“転極”が起きると予測。人類は、地軸を修正するという果敢な計画に挑むが……!?
この計画というのが「核をつかえ」という短絡的なモノで、とても科学者の発言とは思えない。この説のどこに科学考証があるのか、きいてみたいですよ。核爆発によって隕石落下と同じだけのショックを与えて地軸をもとにもどそうというんだから、さすがアメリカ的である。日本だと「妖星ゴラス」みたいに地球の位置をずらしてまで激突を避けたりするモノなんだけど、ぶつかる前にどうにかしよう、という発想すらないのは本当におおざっぱなアメリカテイスト全開。
そして全てがなかったことのように元通りになってしまう街の光景がもうすばらしいというか、脳天気すぎるというかあきれてモノが言えないとはまさにこのことで、余韻も何もかも台無しにしているのがすばらしい。
当然主演級の人達は誰も死なないので、B.ウィリスが演じた男の哀愁なんかはかけらほどもない。しかしなんでこの手のシリーズは核を落として終わりっていうのが多いんだろう???アメリカの大ざっぱさがこれでもかというくらい詰め込まれた点ではどれをみても同じ気がしてくるのだが^^