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[アニメ感想] 2018年秋アニメ完走分感想文 からくりサーカス

小学5年生の才賀勝さいがまさるは父親の事故死によって
莫大な遺産を相続したことをきっかけに命を狙われていた。
そんな折、青年 加藤鳴海かとうなるみは偶然にも勝と出会い、
手を差し伸べることを決意する。

しかし、勝を追ってきたのは人間ではなく
高い戦闘能力を持つ人形使い達であった。
窮地に陥った二人は突如姿を現した
懸糸傀儡マリオネットを操る銀髪の少女しろがねに助けられる。

こうして、日本で出会ったこの3人は
数奇な運命の歯車に巻き込まれていく──

(あらすじは公式HPより)

企画自体が無謀

全33巻+外伝1巻のうしおととらですら短く感じた全39話。たしかに最近のアニメとしては長い部類には入るが、原作のからくりサーカスは、全43巻の大長編。それを30分の全39話に纏めるという事で、序盤にあった大概のエピソードを端折るという、ある意味暴挙に出た事で、ファンの顰蹙を買いまくってしまった。

いかに原作者自らが構成を手掛けようとも、余分なエピソードなどないに等しいのでは、誰が再構成しても尺が足らないのは、自明の理でこれはこの長さでアニメ化しようとした企画自体が無謀だったと言わざるを得ない。

スケジュール的にも厳しかったのではないかと思われる中、エンドロールに名前を連ねているのが殆ど外国人名。昔からなかったわけではないのだが、まるごと海外発注してしまうというやり方が果たしてよかったのかどうか。

待望のアニメ化だっただけに、ダイジェスト版で見せられるというのは正直忸怩たる思いもあったが、最終回につながる盛り上がりは、やはり一番みたいところでもあったし、それに関しては丁寧に描いてくれた。

完全アニメ化は不可能

しかし、だからこそ、あまりにシリーズとしては尺足らずになってしまったのは、ホントに悔しいというほかない。やはり39話で「からくりサーカス」を描ききるのは、無謀だったのだ。たとえそれが原作者であっても。

たしかに、現状のアニメ制作で「からくりサーカス」の完全アニメ化は不可能ではある。それは重々承知の上ではあるのだが、それでも3クール39話では足らなかった。これもまた現実である。

私的に疑問に思っているのは、オープニングとエンディングの使い方という点では、非常に雑な印象を受けた。特に、BUMP OF CHICKENが手がけた「月虹」は、最初のオープニングと最後のエンディングに使用されながら、未だに配信でもCDでも手に入らない状態である。

やはりBUMP OF CHICKENほどのアーティストになると、アニメが放送されている期間にCDを発売する必要はないのだろうが、これはやはり視聴者目線でいうと、モヤモヤがたまった要因の一つにはなっている。

それを含めてやはりアニメ版「からくりサーカス」はスッキリしない終わり方になってしまったというのがある。兎にも角にも39話という話数では「こうすればよかった、ああすればよかった」という話すらできやしない。それが一番不満なところになるのである。

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