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[アニメ感想] 2018年夏アニメ完走分感想文 はたらく細胞

ここは人間の身体の中。酸素や二酸化炭素を運搬していた赤血球は、ある日、体外から侵入した肺炎球菌に襲われ、白血球(好中球)に助けられる。体という世界を守るため、逃げた肺炎球菌を追う白血球(好中球)。だが敵は意外な場所に隠れていて──。(あらすじは公式HPより)

医学的に正しい知識

今期ダントツの人気を誇った作品。いわゆる「擬人化」のくくりに入るわけだが、それが人体の細胞であると言う点がまず新しい。原作マンガが人気であるおかげもあるだろうが、アニメ放送中から国内だけでなく、海外からも高い評価を受けて、血小板ちゃんや赤血球のコスプレをした人の写真がネットに溢れるなど、実際今年後半の覇権を取ったと言っても過言ではない。

何より医学的に正しい知識をベースにストーリーが繰り広げられているため、医学方面のプロがこぞって絶賛しているのもまた素晴らしい。

タイミングがよい時は意外なこともおきる。はたらく細胞の7話でキラーT細胞が、がん細胞見抜けなかった理由については、なんとノーベル賞取った本庶佑さんの研究に繋がっていた。簡単に言うと今回ノーベル賞とったオプジーボ薬によって、がん細胞が正常な細胞のふりができなくなるのである。これはさすがにびっくりした!

参考記事「ノーベル賞受賞の本庶佑氏が開発した「オプジーボ」がどれだけすごいのか『はたらく細胞』で解説すると非常にわかりやすい」

赤血球の成長

また、この一見普通の細胞(実はがん細胞)役を、ラスボス声優として名高い石田彰さんが演じていたこともあって、説得力が倍加したというのもすごいこと。

アニメ版に関していうと赤血球の成長物語を軸にして、各キャラクターをバラエティ豊かに描き切ったことで、原作の魅力を倍加させたように思う。潜在的人気があった血小板ちゃんたちのブームは、やはりアニメ版の仕掛けが奏功したからに他あるまい。

最終回にはドジで方向音痴の赤血球に、できる後輩ができて右往左往しながらもしっかり先輩らしいところをみせる描写があるのだが、この辺にも「成長」のあとがみえてほっこりさせられた。

2018年後期の覇権アニメとして後世に名が残る作品になったであろう「はたらく細胞」。願わくば「けものフレンズ」のような、無残な流れにならないで、数年は語り継がれる優良コンテンツになっていってもらいたいと思う。

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