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[アニメ感想] 2018年夏アニメ完走分感想文 邪神ちゃんドロップキック

魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、ある日突然人間界に召喚されてしまう。彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らすちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。「邪神ちゃん」を召還したものの彼女?を魔界に帰す方法がわからない。仕方なく一緒に暮らし始めた邪神ちゃんと「ゆりね」だが、「邪神ちゃん」曰く、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」。そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!? (あらすじは公式HPより)

全てオープニングで説明

今期豊作のギャグ枠の一作。魔界の住人邪神ちゃんと、邪神ちゃんを召喚したゆりねとのドタバタギャグコメディ。多少バイオレンスな「トムとジェリー」という感じ。メインキャストもほとんど新人さんだし、いろいろコストカットしまくったあたりは、ゴクドルズにも通じるものがあったように思う。

昨今の12話から13話、なんだったら10話で完結する傾向が多い中にあって、「邪神ちゃんドロップキック」は様々な試みに挑戦している。私が気づいたいくつかをここでご紹介したい。

①一話に相当する話がない

いわゆる、邪神ちゃんが召喚され、ゆりねとの同居生活に入るくだりを、全てオープニングで説明してしまい、本編は全キャラクター勢揃いの段階からスタートしている。

当然原作は順を追ってキャラクターが登場してくるわけだが、すでに邪神ちゃんや天使が当たり前にいる世界の日常を描くことに力を注いだという点では随分思い切ったことをしたものである。

放送開始時には「説明不足」という声もあったようだが、オープニングが繰り返されることで、慣れてきたのか?当初よりは不満の声も少なくなっていったように思う。

ストーリーが単純だからこそ

②現実のプロレス団体とのコラボ

タイトルに絡めて、女子プロレス団体スターダムとコラボ。アニメのイベントで実際の試合したり、アニメに女子レスラー(岩谷麻優)が声優として登場するなどの交流があった。プロレスファンでもある私的には「おトク」な組み合わせだった。とはいっても「邪神ちゃんドロップキック」は、プロレスアニメではないので、基本プロレスファンが期待するようなプロレス要素はそれほどないともいっておきたい。

③オープニングがキャラクターソングアルバムで発売。

音楽業界不況のご時世、色んな手を使って「売ろう」とする努力は買う。この作品もオープニング+キャラクターソングがアルバム化され、ヒットした。だが、オープニングだけ欲しい層には、iTunesとかで買えるようにして欲しかったというのが正直なところ。結局、レンタルで済ませたけど、アルバムのクオリティは悪くなかった。

しかし、11話で終わりにするなら、もう一話足して、通常の紹介編にあたる「第1話」はつくっても良かったような気がしないでもない。まあ、それはともかく、オープニングを一話の代替にするという発想は基本、ストーリーが単純でないと成り立たないわけで、その単純な筋立てで飽きずに最後まで見られた、という事でいうと、「邪神ちゃんドロップキック」は成功したといえるだろう。

逆にいうと、成功したからと言ってダラダラ続けてもあまり意味がない。ましてや近年は前述したようにワンクールでシリーズが完結するスタイルが定着したため、視聴者が飽きてしまえば、それで終わり。

したがって「続きがみたいなあ」程度で幕引きするのもアリかもしれないな、と私は思っている。

*追伸*

ボーナストラックとして放送された「邪神ちゃんねるVスペシャル」の中で追加エピソードがAmazonプライム限定配信されることが決定。完全新作エピソードらしいけど、果たしてどうなることやら・・・・

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