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[アニメ感想] 2018年冬アニメ完走分感想文 ポプテピピック

2018/04/15

キングレコードのヘマにより、TVアニメ&シーズン3同時スタートの夢は潰えた…。果たして2人はアニメスタートまで生き残れるのか…?(あらすじ?はまんがライフWIN公式HPより)

 気がついたらこうなっていた

この間知人から「おススメのアニメ教えて」と頼まれた時に、ポプテピを力説しておススメしたのだが、その熱弁をふるっている際に、ぼんやりしていた私のポプテピ感がかっちりした形になってきたので、この場をお借りして、お話してみたい。2018年一の覇権アニメがこの「クソアニメ」でいいのかどうか、という是非はともかくとして。

私個人はどちらかといえば、「作られたB級感」よりは、「気がついたらこうなっていたB級感」を好むため、全力の振り幅でクソアニメを生み出すポプテピのような作品は、実をいうと「対象外」なのだが、そんな私がなぜここまでこの「クソアニメ」に魅了されたのかをこれから少々くどくなるけど、書いていきたい。

実際あちこちで言われているけれど、まだポプテピを知らない方のためにあえて、ポプテピピックがなぜ異色で、なぜヒットしたのかをおさらいしておこう。私は・・・

①キングレコードが一社で資金を出し、制作員会方式をとらなかった
②須藤幸太郎プロデューサーが、ほぼ現場の権限と責任を一手に引き受けた
③原作者と連携し、アニメ化ならではの魅力を作り上げた

という3つに絞ってみた。

まず①。制作委員会方式というのは・・・・

アニメや映画などのエンターテインメント作品の製作にあたっては多額の費用を必要とする。作品がヒットすれば多額の利益がもたらされる一方、興行やテレビの視聴率がそれぞれ不振に終わった場合には大きな負債や関連商品の不良在庫を抱えるリスクが存在する。

また、作品がヒットしたまではよいものの、テレビ放映権やビデオソフト化権の値段が高騰する上に、権利をめぐって同業他社との競合が発生することもあり、テレビ局やビデオソフト会社は作品の買い付けの際に難航することになる。制作委員会方式はこれらのようなリスクを分散・回避するために考案された手法である。(wikipediaより)

というシステムで、今現在ほとんどのアニメがこの方式で製作されている。この製作委員会方式のデメリットとしては、制作開始後、異なる意見を持つ複数のプロデューサーが、介入を繰り返したりした結果、制作現場が混乱・内紛状態となって、作品の内容が迷走・失敗する元凶になる可能性がある。

また思いもよらずヒットした作品の権益をもっと得るために、発言権を急に強めて、極端な場合は功労者であるスタッフをも切ってしまうという事態も起こっています。昨年の覇権アニメとして大人気になった「けものフレンズ」が、監督を降板させてしまう事態になり、結果その内幕に嫌気がさして、ファンが離れていくという失態を演じてしまっている。

攻めているが、実は ・・・

この「けものフレンズ騒動」に学んだのかどうかは定かではないが(注・ポプテピピックの企画自体はけもフレ騒動のはるか前から進行していた)、はからずもキングレコードの一社製作という形が奏功してポプテピピックは想像を超える大ヒットを飛ばしたのは事実である。

②はキングレコードの内部にいて、かつ現場責任者でもある須藤プロデューサーの手腕によるところが大きいだろう。実質アニメ版「ポプテピ」の生みの親でもあり、育ての親でもあるプロデューサー。このプロデューサーが出資者の数だけいるのが制作員会方式で、リスクも分散されるかわりに、責任も分散されてしまうのだ。

それゆえ、そのリスクと責任をひとりで抱え込むというのは、想像以上にハードな仕事でもある。しかし、やりようによっては、ポプテピのような成功例を生むという実証にもなったのだ。これは大きい。

③は原作者がプロデューサーに全面協力する形で、アニメに携わったのも大きかった。須藤プロデューサーとの信頼関係で原作をアニメ向きにアレンジした功績も大だと私は思っている。

作品自体は攻めている印象をもたれやすいが、実はゲバゲバ90分やウゴウゴルーガと言った番組からインスパイアされているそうで、かつて栄華を極めたテレビバラエティのエッセンスも詰まっていると考えたら意外と奥が深いのかも。

・・・・本当にそうか????(笑)

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