[アニメよもやま話] アニメ的想い出徒然草第一回 戦国魔神ゴーショーグン
2018/02/28
テレビ東京系列局がなかった時代
今まで昔のアニメを語る時には、音楽と紐付けてお話してきたのですが、音楽を紹介するということは著作権がいろいろ絡んでいるため、簡単に動画をアップできないし、歌詞も紹介しにくいというマイナスポイントが浮上してきました。そこで、画像がなくても文章だけでなんとかよもやま話ができないかと考えたあげく、今回からアニメよもやま話の記事をスタートさせていこうと思います。
第一回目はやはり自分の中ではターニングポイントのひとつになった「戦国魔神ゴーショーグン」(以下・ゴーショーグン)をご紹介します。ゴーショーグンは1981年7月3日から同年12月28日まで東京12チャンネル → テレビ東京で放送されていたロボットアニメです。ところが、この時代九州・山口地区にはテレビ東京系の放送局はありませんでした。
ですので、ゴーショーグンの放送は土曜朝7時。当時半ドンとはいえ土曜も学校があったため、泣く泣く放送途中で見るのをやめて学校に行ったつらい思い出があります。そのあと8時からは銀河旋風ブライガーを放送していたのですが、ビデオもない当時、この両作品を見ることは、基本不可能でした。後に進学して広島で独り暮らしをしていた際、再放送でゴーショーグンやブライガーを見る機会に恵まれて、死ぬほどうれしかったのを覚えています。
思い入れが膨らんだ結果
さて、ゴーショーグンの印象は系統としてバルディオスに続く葦プロ作品という認識が私にはありました。それはバルディオスを手掛けていたスタッフがゴーショーグンも引き続いて制作にあたっていたためです。しかしバルディオスは金曜19時、ゴーショーグンは朝七時・・・・正直、確実に見られたバルディオスよりゴーショーグンの方に思い入れが大きくなったのはある意味当たり前ともいえたのです。
その思い入れが膨らみに膨らんで私はある決断をします。それは決して安くないレーザーディスク(LD)ボックスの購入でした。しかも、当時私はLDの機械を持っておらず、「いつか機械は買おう」となけなしのボーナス(当時は会社員でしたので、ボーナスがありました)はたいて買い求めました。
理由としてはテレビシリーズを全話見たいというのもありましたが、劇場版も収録されていたことがでかかったですね。公開当時、近隣での上映がなかっただけにまさか40歳をこえて、見ることが叶うなど夢のようでした。
時の異邦人に感じた違和感
実はその前に小説版ゴーショーグンをもとにしたオリジナルビデオアニメ「時の異邦人」が発表になっており、私は学生の身分ながらこれを買い求めました。今、一作品のDVDがが二万近くかかることはないはずですが、当時確か1万7千円したと記憶しています。ただ、この時の異邦人は見てみたら、違和感バリバリでかなり落胆したのを覚えています。簡単に言うと時の異邦人は「私が求めていたゴーショーグン」ではなかったのです。
理由はただ単純な話。「ロボットアニメではなかった」からです。小説版はハイティーン向けに、シリーズ中で人気のあったグッドサンダーチームと、ドクーガ三幹部で織りなされる冒険譚でした。
小説版も「時の異邦人」もいわゆる「大人向けの雰囲気」はあったのですが、もともとロボットアニメに洋画的要素を持ち込んだ点が斬新だったテレビ版と比べ、その洋画的要素だけで成り立っている「時の異邦人」は私にとってゴーショーグンではなかったという、ただそれだけのことだったのです。
後に21世紀になって、つてを頼る形で機械を借り、テレビシリースの映像を見た時は本当にうれしかったですね。多少色褪せてはいたものの、やっと見られたゴーショーグン。それは確かに私の中の宝物だったのです。