[アニメ感想] 2017年秋アニメ完走分感想文 結城友奈は勇者である2
鷲尾須美、乃木園子、三ノ輪銀の3人は、神樹館に通う小学6年生。その神樹館にて、昼休みが終わり、授業が始まろうとしたその時、突然大きな衝撃が巻き起こるとともに3人以外のクラスメートたちと時計の秒針の動きが止まった。学校の屋上へ向かうと、人や建物などあらゆるものが樹木にかわった光景を目にする。3人は、勇者システムというアプリを起動し、変身アイコンをタップした。神樹の力を元になった勇者に姿を変え、街のシンボルである大橋へと向かう。そこへバーテックスが現れた。神樹を破壊することを目的とするバーテックスを倒すべく3人は、戦いに臨む。(あらすじはwikipediaより)
正確には、前半が「鷲尾須美の章」で後半が「勇者の章」になる2部構成。鷲尾須美の章が、第1部の前日譚になり、勇者の章が、第1部の後日談になっている。ここでは一纏めにして「結城友奈は勇者である2」というくくりでお話ししたい。
多方面にわたりメディアミックス展開しているシリーズであるが、原作はあくまでアニメ。第1部は賛否両論の終わり方だったけど、正直第2部も微妙だったかなあ、という思いが私にはある。
ただ、全滅すればよいというもんではないし、さりとてこの話をハッピーエンドでおわらすには、話数が少なすぎて無理がある。スタッフも散々考え抜いた結果が「勇者の章」の最終回だったと思いたい。
が、やはり後日談を描ききるにはもう数話欲しかったというのが正直なところわたしにはある。あまりに駆け足過ぎて一度見ただけでは理解し難かったからだ。
それまで散々、友奈が犠牲になってのエンディングを匂わせておいて、土壇場でひっくり返るのであれば、なおさらそこまでの葛藤や、勇者部のメンバーが友奈を助けんとする描写がもう少し欲しかった。あまりに最終回が怒涛すぎて、なかなか受け入れがたい感じになってしまったのはもったいない。
結局神樹さまの加護がなくなった世界で、ともだちと生きることを選択した友奈や勇者部の意思は、世界よりも友情を取ったわけで、その反動が世界に及ぼす影響まで描写はされていない。
それ故「とりあえずハッピーエンド」的な締めになっていたように私には思えた。だからこそ続きがみたいような、ここで終わって欲しいような、妙なモヤモヤ感が残ってしまった。
美少女が活躍する作品で、悲劇的終わり方をするという意味では、何かと比較されやすい「まどか☆マギカ」は非常にクオリティの高い終結を迎えた。対して「ゆゆゆ」は頑張っていたとは思うけど、まどマギには手が届かなかったかな、というのが一期から全部見終わった私の感想である。