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[アニメ感想] 2017年秋アニメ完走分感想文 URAHARA

2017/12/27

女子高生の須藤りと、白子まり、綿紬ことこは、春休みに原宿で期間限定ショップ「PARK」を開店していた。しかし突然地球に現れたスクーパーズが世界各地の建造物を奪い、原宿にも向かってくる。そこへ哺乳瓶型のロケットが墜落、中から丸野みさとエビフリャーが出てくる。りとたちはみさにもらったアマツマラで戦闘スタイルに変身してスクーパーズを撃破。国際防衛隊のミサイルが原宿に発射されるが、3人の「原宿を守りたい」という思いが空中に巨大なパフェと街を覆うバブルを出現させ、原宿は守られるが外に出られなくなる。

りとたちは繰り返し襲ってくるスクーパーズに亜空間「URAHARA」を展開して戦い、お菓子に変えて食べる。原宿にはまだ人が残っており、3人はクレープ屋のさゆみんと知り合う。だがスクーパーズを食べ続けた3人の体に・・・(あらすじはwikipediaより)

ポップでお洒落な絵柄に原宿というファッショナブルな舞台に、3人の可愛い女の子たちが、文化を持たない敵と闘い、原宿の平和を守る話…

だけだと思ったら大間違い!薄々嫌な予感はしていたのだが、終盤でまさかの大どんでん返しが待っているあたりが、普通のアニメではない。

そんな予感がしていたため、URAHARAは最初のガーリーポップな絵柄と、アニメとは一見縁遠い原宿という舞台がありながらも、最後まで視聴した。

詳しい説明はできないけれど、どんでん返しタイプの仕掛けは男性監督に多く見られる傾向で、女性監督には珍しい。だが、性別の云々は別にして、クリエイターにありがちな破壊衝動があるのかもしれない。

しかし、一見おしゃれそうでどうかしたらニチアサでもおかしくない内容を見事に裏切ったあたりは、一本とられたという感じがしてならないが、こういう裏切られ方は嫌いじゃない。そこからいかにして破滅エンドではないものを提示できるか?いや、このポップな絵柄で破滅ものでも悪くはないが、やはり最終回はどんよりしたものより少しだけ希望もほしい。

URAHARAの最終回では、何もかもなかったことにせず、廃墟から立ち上がる人々の姿が描かれていた。そこに作中で散々語られていた「クリエイティブ」をかさねた演出は見事!

単なるハッピーエンドではなく、ありきたりに「復興」などという言葉を使わず、壊れた街を作り直すパワーこそ、スクーパーズが奪ってでも欲しかった「クリエイティブ」なんだな、ということが見ている側に伝わる実に味わい深い終幕だった。

正直URAHARAは名作だと思うんだが、オタクが原宿を聖地巡礼するくらいヒットしたかどうかはなんともいいがたいし、実際URAHARAを見たオタクが原宿に繰り出すとは到底おもえないのだが、それでも語るに値する作品だったということはいえると思う。お見事でした!









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