[アニメ感想] 2017年冬アニメ完走分感想文 政宗くんのリベンジ
2017/06/25
8年前、過保護太りしていて苛められっ子だった早瀬政宗は、自分に「豚足」というあだ名を付けて振った令嬢安達垣愛姫に復讐すべく、過酷なダイエットと筋力トレーニングにより激痩せしてイケメンへと生まれ変わり、苗字まで祖父のものに変え真壁政宗として故郷へと帰ってくる。
文武両道・容姿端麗・明朗活発という三拍子揃った別人になった政宗は、愛姫を惚れさせたうえで「最高の形で捨てる」という「デッド・オア・ラブ作戦」を決行する。しかし、愛姫の付き人である小岩井吉乃に幼少の頃の「豚足」であることがバレ、計画は破綻するかに思えたが、愛姫への復讐に協力してもらえることになる。（あらすじはwikipediaより）
原作が未完だと、アニメも「続く」でも構わないが、その落とし所は大変難しい。原作に先んじて結果を出してしまうと、よほどのことがない限りは「改悪」と捉えかねられない。
そこへいくと、この「政宗くんのリベンジ」は実にうまい形で続くをやってのけた好例。シリーズ構成・脚本の横手美智子さんの素晴らしい仕事ぶりが光るが、政宗くんのリベンジしたい動機って私的にもよくわかるというか、痩せて見返してやるという気持ちにとても共感がもてるのだ。
加えて残虐姫や師匠ら女子のキャラクターも非常によくできている。一癖も二癖もあるあたりもさることながら、途中からかつての政宗くんに似た体型のライバル登場など、割とラブコメの王道展開もきちんと押さえらている。
要は残虐姫に復讐したいはずの政宗くんがいつしか残虐姫を巡る三角関係の中に混じっていて、本人にその自覚が薄い点もなかなかツボをついていて心憎い。意外と毎週楽しみにみていた作品だった。
