[アニメ感想] 2017年冬アニメ完走分感想文 南鎌倉高校女子自転車部
2017/06/25
長崎から鎌倉に引っ越してきた舞春ひろみは、自身が通う女子校の南鎌倉高校の入学式の日に久しぶりに自転車に乗って登校するが、実は自転車に乗れなかったことに気付き四苦八苦する。その時に出会った秋月巴の自転車乗り指導や、女子自転車部への入部を経て徐々に変わり始めていく。(あらすじはwikipediaより)
私感だと「絵の綺麗なろんぐらいだぁず」とか「下品じゃないばくおん!」という感じ。しかし「ろんぐらいだぁず」や「ばくおん!」が自転車やバイクありきなのに対して、南鎌倉高校女子自転車部は、そこまで自転車の描写に力が入っていない。力が入っていないというのは語弊があるかもしれないが、自転車の魅力についてどの部分を見せたいのかがいまいちよくわからなかった。
しかしそれは最終回で明らかになるので、特別問題はない。とはいえ「ろんぐらいだぁず」や「弱虫ペダル」に比べると、後発である分比較されるのは仕方ないけど、部活が成立するまでのエピソードを最終話まで引っ張ったのは、ちょっと無理がある気がしている。
自転車に乗ったことのない女の子たちがその面白さに目覚めていくという点では予告前にやっていたA応Pの「はじめての自転車部」の方がよほど伝わるものがあったと私は思っている。あの雰囲気を本編に取り込んでいたら結構いい作品になったと思う。
老害ファンとしては、うる星やつらで長く作画監督として活躍されていた遠藤麻美さんが原画で参加していたことは非常にポイントが高かった。いわば元祖「萌え」系の大御所の加入によって絵のクオリティは大変高くなっていたと思う。
12話でまとめるには部活が正式申請されて終わりというのはきれいな感じもするんだけど、でも廃部!とか危機感をあおったわりにはあまり伏線にはなってなかった気もしたので、ちょっともったいなかったかなと思う。そもそも校長が「自転車部側」の人間である以上、試練を与える側としては弱かったのも致命的な気がした。
でもやっぱ美少女がキャッキャウフフしているのは見ていて楽しいし、なんだかんだで毎回楽しんで見てしまった。