[アニメ感想] 2017年冬アニメ完走分感想文 風夏
2017/06/25
姉妹の勤務先や通学のために東京の高校へ転校してきた榛名優は、同じ高校の秋月風夏と出会う。また、幼馴染であった氷無小雪ともTwitterで連絡が来る。三笠の勧めもあり、優、風夏、三笠でバンドを組むことになる。後で、那智先輩と石見先輩も加わることとなる。
その後、友美先生の勧めでギターを買うお金を得るため海の家でバイトをしている中、風夏と優は距離を縮める。
また、海の家の料理をしていたヤッサンと、優たちの学校の教師である友美先生を含めた3人がニコとタマを除く伝説のバンド『ヘッジホッグス』のメンバーであったことが発覚する。しかし、優の家の前で小雪と優が会っている写真を撮られ、Twitterで拡散してしまい、学祭でのライブは大変なことになってしまう。しかし、なんとか演奏が終わり、その後ブッキングライブにも呼ばれる。(あらすじはwikipediaより)
2016年秋アニメではガーリッシュナンバーというホームランをかっ飛ばし、劇場版艦これで立て続けに奇跡を起こした「俺たちのディオメディア」が久々に本領発揮した?作品、それが風夏!
原作者は「君のいた街」を描いた人らしいけど、まあよくも悪くも「少年マガジン」の漫画だなあ、という印象。女系姉妹の家庭(しかも裸族)に一人だけ男の主人公がいて、日々ツイッターばかりしているのに、ヒロインと幼馴染(しかも芸能人)にいい寄られるという、ファーストマクロスでもありえないご都合主義的展開。しかも原作では途中で死ぬヒロインがアニメでは…
そんな作品だからぶっちゃけバンドや音楽の描写は添え物扱いになるのだが、添え物の割には楽曲の出来が素晴らしい!
特に主題歌の「クライマーズハイ」は今期の神曲と言って良いクオリティ!これをキャストが歌うバージョンもあるのだが、これもなかなかよい!
原作からの改変は実を言うと原作者自らが手がけたそうなので、ディオメディアが戦犯というわけではなさそうなのだが、にしても少年マガジンのテンプレートストーリーから一歩も外に出なかったという点では残念というほかない。WOWOWのアニメプレミアのラインナップを微妙にしたということでいうなら、「伝説を作った」作品ともいえるだろう。