プロレス的音楽徒然草 バイオレント・サタデーのテーマ・The Osterman Weekend
バイオレント・サタデーではない?
記念すべき第一回目は「バイオレント・サタデーのテーマ」をご紹介します。『バイオレント・サタデー』(原題:The Osterman Weekend)とは、1983年制作のアメリカ合衆国のスパイ・サスペンス映画で、サム・ペキンパー監督の遺作。原作はロバート・ラドラムの『オスターマンの週末』(1972年)です。
で、なんでこの映画を映画鑑賞記ではなく、この記事で紹介したのか?それはこのバイオレント・サタデーというのは実をいうと、プロレスラー越中詩郎選手のジュニアヘビー級時代の入場テーマ曲であったわけです。
本編では未使用
この曲のタイトルが当初「バイオレント・サタデーのテーマ」として紹介されたため、「では、バイオレント・サタデーを観たら聞けるかな?」と思い、たまたま放送されたタイミングで見てみたら…
タイトル曲が本編で流れてないのです! こういうことはよくある話で、例えばジャッキー・チェンのスパルタンXのテーマは、予告編では流れますが、本編では使われていません。こちらは越中選手の若手時代のライバル・故・三沢光晴選手の入場テーマでした。
原題で検索したら・・・
問題はそれだけではなく、このバイオレント・サタデーのサントラが、いくら検索してもみつからないのです。この時は原題(The Osterman Weekend)で検索するという発想自体が浮かんできませんでした。気づけない時というのはこんなもので、袋小路にはまっては自分で可能性を探さずに諦めていたんですね。
ところが、映画を見てからだいぶ経ってふと「原題で検索したらあるかな?」と思い、検索したらどんぴしゃり!youtubeでこの曲を発見して、Amazonでも輸入盤が買えることがわかり、即ポチりました。
原題で売られていない
プロレステーマ曲マニアの間では意外と探せない曲の一つになっていましたが、なんてことはない。原題で売られていたのではわからないですね。長らく私はバイオレントサタデーというタイトルに振り回されていたわけです。
ちなみにバイオレント・サタデーの本編は、いうほどバイオレントでもなく、どちらかというと、やはりサスペンス色が強く、脇役にデニス・ホッパーも出演している、なかなかシブい内容になっています。
映画のあらすじ
[気になるひとのために簡単なあらすじを]
テレビキャスターのジョン・タナーは、CIAからスパイ容疑がかけられている彼の友人の放送作家オスターマン、医師のリチャード、証券マンのジョセフの3人のうち1人を転向させる計画への協力を持ちかけられ、長官ダンフォースの独占インタビューを条件にこれを承諾する。
週末、オスターマンと各々の妻を同伴したリチャード、ジョセフは、CIAが隠しカメラやマイクを忍ばせたジョンの家を訪れた。
そしていよいよ計画が実行されるが、実はそれは、妻を殺害されたCIA局員ファセットによって、妻の仇打ちのために仕組まれたものであった。計画が進行していくうちに、事件の意外な黒幕も判明する。(あらすじはwikipediaより)
実は好きではない
余談ながら現在、越中選手は「SAMURAI」というテーマ曲で入場していますが、ジュニア時代のこのテーマ曲については「好きではない」とコメントしておりそっけないですね。ファン的には思い入れが深いのですが、ビートルズをこよなく愛する音楽通の越中選手にしてみれば、受け入れがたい曲なのかもしれないですね。
とはいえ、いまだに「越中のテーマといえばバイオレント・サタデーだ」というオールドファンが多いのもまた事実です。残念ながら会場で入場テーマとしてこの曲が流れる確率は極めて低いと思われるので、どうしても聞きたい方は新日本プロレスワールドなどで越中選手の過去の映像をご覧いただいてご確認ください。
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