怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(181)自分の問題と向き合うための10の闘い(81) 残された時間①
明日は我が身
今回から残された時間との闘いについて書いてみようと思います。9月末に伯母が亡くなってから、なんとなくこの感覚が頭をもたげはじめたのですが、今までにあった時間に対する焦りや苛立ちみたいなものはあまりなくて、むしろ待てる時は待てる不思議な感じがしているのです。
とはいえ、私もそこそこ年齢を重ねてますし、同世代になる有名人の訃報を目にするたび「明日は我が身」と気持ちがザワザワしてしまいます。若いから、年を取っているからという理由で死は訪れません。伯母も母方の兄弟姉妹の中では一番元気な人でしたから、人の人生というのはつくづくわからないものです。
さて、今現在私は片道一時間かけて下関から北九州まで通いを続けております。先日、病院にいくために運転していたところ、関門トンネルを出たあとに、保険証と財布を家におきわすれていたことに気づきました。家を出てすでに30分が経過していましたから、戻って再び小倉に行くと、確実に予約時間には間に合わないことは明白です。色々な考えや感情が頭の中をグルグル回転して、脳がショートしそうになりました。
私が選んだ選択肢は
ですが、短時間の間に私はUターンして自宅に戻る選択肢を選びました。忘れ物は100%私の不注意でしたし、取りに帰るとなれば、トンネルの通行料もかかります。しかし、しでかしたことはやり直せません。病院は予約制でしたから、電話することも考えましたが、携帯も不調で、かけられません。運の悪い時はこういうもので、電話かけることなど普段は全くないのに、いざという時は使えないというものなのです。
ところが、比較的余裕を持って出かけていたせいで
「運がよければ20分くらいの遅刻で済むかもしれない」
という楽観論が浮かんできました。その時点でイライラはどこかに消えていました。
以前、私には、歯医者の予約を忘れていた体験がありました。その時は、やらかした自分にイライラしながら車をすっ飛ばしていきましたが、15分オーバーで別な日に再予約という形になり、酷くおちこんで帰ったのを覚えています。
今回の場合、20分以上オーバーしてましたので、歯医者の時より時間もかかっていましたが、先に予約された患者さんのあとに入れてもらうことができました。この差は一体どこから生まれたのでしょうか?
小さいけど大きな変化
単に病院が違うためシステム上の差異はあるにしても、イライラしていない分、自分をひたすら責めもせず、結果的には何の問題もなく、診察を終えることができました。今までの私だと自分がうまくいかないことにひたすらイラついて、余計にから回っていったように思います。
出来事としたらものすごく小さいことではあるのですが、自分の中ではとてつもなく大きな変化だったんですね。イライラしないからといって結果がいつもうまくいくとは限りません。でも結果がどうあれ、終わった瞬間に不快感が残るか残らないかで言えば、残らない方がいいのでしゃないでしょうか?
できないことや、やらかしたことにフィーチャーするよりは、気づいたあとにどうするべきか?どうしたら次善の策がとれて結果的にうまくいくのか?この二つの体験から、私はなんとなく「コツ」が掴めた気がしています。