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怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(177)自分の問題と向き合うための10の闘い(67)自分の欲求と限界⑦

話を聴かないわけにはいかない

人の話を聴くというのは、とてもエネルギーのいることです。そもそも芯から興味が持ててないと、集中力が長続きしません。ですが、話し手が目上の人間だと「話を聞かない」わけにもいきません。従って後はひたすら目上に気を使いながら、話を聞いている聞き手と、それを自覚してない話し手のやりとりになってしまいかねません。

よくよく考えてみれば、私も自分の親世代から、耳にタコができるほど戦争体験を聞かされ続けて育ってきました。

厄介なのは、面白くない上に歴史的事実でもあるために「聞いておかねばならない」使命感みたいなものまであって、聞きたいわけでもないのに、聞かされ続けてきた事です。

現実として幼少期に戦争などを体験していたら、それはもう伝えるとかなんとか言う以前に、吐き出しても吐き出してもおさまらないくらい、心の中に渦巻いているものがあろうことは、想像に難くないのですが、とは言え実の息子だからといって、親世代の話を聞かなくてはならないという義務もまたないわけです。

ですから、ある程度はスルーする術も身につけましたし、戦争体験をわざわざ聴きに行くこともまたしてません。ところが困ったことに、彼らには「若者は我々の苦労話を聞くべきだ」という間違った思い込みがあるらしいのです。

街並みを撮影していた時

私はカメラで街並みを撮るのが好きでして、特にデジカメを手に入れてからは枚数を気にせずに撮れるため、人以外の建物や空を撮影することもあります。

そんなカメラを持っていた折、ふと後ろから話しかけられました。その方、お坊さんだったのですが、曰く「このあたりは空襲があってねえ…」とまさかの戦争体験話をはじめたのです。

しかも、その撮影していた一帯で空襲にあっているのがうちの父親なんで、せっかくお坊さんが話してくれた体験談も、皆どこかで聞いたような話ばかりだし、正直参りましたね。

なんとか話のキリがいいところで逃げ出したのですが、この体験からいかに自分の体験が貴重でなおかつ伝えたい話だとしても、特に歳下の人間にはありがた迷惑にもなりかねないのだ、ということを学ばせていただきました。

しかし、人間喉元過ぎれば熱さを忘れるもので、自分が寝たきりになったり、蓄積されたオタク知識があると、それを誰かに披露したくて仕方なくなる時があるわけです。

しかも、こうした話を特に若い人などが、珍しがったり、少しでも興味を持ってもらえようもんなら、それはもうおじさんは有頂天になるわけです。自分が聴かされたら嫌なはずなのに、人には聞かせようとするというのは、本当に厄介極まりないわけですね。

吐き出しにはうってつけのブログ

ですから、可能な限り自己アピールは控えめにして、興味のある人だけが目を止めてくれるブログというツールは、こんな「喋りたがりおじさん」の鬱屈を解消させてくれる誠にありがたい道具なわけです。

運悪くこのブログに目を止めてとめてしまったあなたは、多分最後まで読まずに駄文をすっ飛ばすかもしれません。

実際、奇特にもこのブログを読んだ方は一様に「面白い!」と言ってくださるのですが、その割にアクセス数は、超低空飛行です。

たまに「本にしないの?」とか聞かれるのですが、超低空飛行ブログである事を自認している私には自費を投じてまで書籍化する気もありません。

当初はビジネスブログのつもりではじめたはずなんですが「どうせ読まれてないなら好き勝手にやろう」と方針転換してからは、誰に聞かせるでもない話をこうして書き連ねているわけです。話すとウザい内容も、文章にすると自分自身の振り返りにも役立つわけで、ビジネスに使わなくてもブログというのは、素晴らしいツールだな、と私は思います。








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