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[心理×びっくり映画] 万国びっくり映画鑑賞記・ゾンビ VSチアガール

2016/10/18

アメリカのどっかの山で1匹のリスが、ある洞窟に投棄されたドラム缶に偶然飛び込んでしまいます。

その中はある液体で満たされていた。それはかつてナチスが開発し、米軍がそれをさらに極秘に研究開発していた、死体を蘇らせるゾンビ薬でした。

そしてほどなくリスはゾンビ化・・・・

開始早々、イラスト画によって過去の出来事が説明されます。はっきりいって紙芝居です。アニメではありません。全く動きませんので!

ゾンビ薬は元々ドイツ軍?によって開発され、途中それを押収したアメリカ軍が引き続き研究を続けていたというもの。なかなか壮大な設定ですが、それを映像化する予算は勿論ないのでイラスト1本でお仕舞いです。

さてオープニングの紙芝居の後は、3人のチアガールが車で移動中、パンクしているところからスタート。

道端で佇んでいると、3人の男子グループが車で通りかかり、助けに入ります。

山のキャンプ場では、先の3人を入れて総勢12人のチアガールが登場し、華やかな特訓シーンが拝める・・・はずが低予算の悲しさゆえか、どうにもこうにも・・・容姿が・・・。これで「ガール」はないよな。。。。

それと鬼軍曹の女コーチが無駄に顔面アップばかりになるんですが、基本この映画、ロングショットよりなぜか顔のアップがやたら多いのです。しかも出演者の9割が顔の造形に難があるため、普通にうっとしい・・・・

特訓は女コーチの息子が担当します。はっきりいってステレオタイプのなよなよした人種。一番華奢な体格してます。「バナナンボ♪ バナナをむいてパクリンチョ♪ イエ~イ」。

元男子チアリーダーのチャンピオンなんだそうですが、この歌詞を付ける時点でなんか察しが付くというか…

それ以前にどう見ても振付がグダグダなんですが・・・・息子の性癖がどうとかいう以前に、これで高い金取ってコーチしてる時点で詐欺っていうか・・・・

さて件の3人の男子グループが山を散策していると、突然ゾンビリス(これが全く動かない!)に襲われ1人が指をかじられてしまいます。ゾンビリスは襲い掛かっているのに、全く動きません

咬まれたらしい男子だけが大げさに動いているというシュールな絵が延々続きます。

しかし軽症の為か、難なく3人は山を移動し、キャンプ場のチアガールらをナンパしまくりです。低能映画の要素極まれりですが、やがてゾンビ化した男子がチアガールを襲い始め・・・・

チアガールということで、サービスタイムとして無駄に裸も登場しますが、別に脱がなくてもいいんじゃないかといいうレベルで、そんな感じです。本格的なホラーを期待してもいけませんし、ちっともエロ度がないのでこっちも期待できません。

肝心のゾンビは、オーソドックスで顔色の悪い程度のゆっくりした動作で登場しますが、低予算の悲しさゆえか血しぶきもメイクも中途半端

所々で血飛沫だけが派手に上がったりしますが、全体的にはチープとしか言いようがないです。ってかせめてメイクしようよ・・・・

1人のチアガールゾンビが「サービス状態」で首を撥ねられます。この首をはねた親父(冒頭でチアの水浴びをのぞいていたエロ親父)は、チアゾンビに咬まれたと同時に首を切断しているんですが、ゾンビかどうかもわからない時点で、いきなり首をはねるというのはなかなかのキチ○イっぷりです。

しかしヘタレなんでメキシコのジャングル?に逃げるといって車で逃亡しますが、これがまさかラストの伏線になっていようとは…

この時横たわった首なしボディーの様子はデジタル処理を施しているらしいのですが、地面に落ちた首はどう見ても紙粘土で適当に固めたような出来!せめてマネキンとかにできなかったのか????

しかも生前その子に思いを寄せていた別のチアがゾンビ化して、はねられた首の子にリップを塗るシーンが出てくるのですが、ここはちゃんとしていたらそれなりサイコなシーンになったのに、首が紙粘土なんで、なんか失笑するしかないという有様で…

いやあ、これはなかなか歯ごたえがありました。なんか日本語吹き替え版の方は開き直って、結構面白おかしくセリフをいれているらしいんですが、なんせ字幕版を見ちゃったので、まあ1時間10分の長いこと、長いこと…

ラストに陽気な音楽が流れるあたりもちゃんと作ればそれなりになったはずなのに・・・・あらゆる意味で低予算が邪魔をして、素人の8ミリ映画の方がまだましな気がするとんでも映画に昇華してしまった作品でした。

my-story-eiga
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