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200%元気になる心理学的音楽徒然草(2)奇跡の獣神

今や「世界の獣神」になった、新日本プロレスのリビングレジェンド、獣神サンダー・ライガー選手の入場テーマといえば「怒りの獣神」ですが、これはもともと永井豪さんの漫画原作によるサンライズ製作のテレビアニメ「獣神ライガー」(1989年3月11日から1990年1月27日まで、名古屋テレビ・テレビ朝日系列で土曜 17:30 ‐ 18:00(JST)に全43話が放送)のオープニングテーマでした。

この時代ワールドプロレスリングが夕方4時からの放送で、そのあとにアニメのライガーが流れる番組構成になっていました。アニメのストーリーにあわせて、ライガーのマスクも何回かバージョンチェンジしています(獣神ライガー→ファイヤーライガー→サンダー・ライガー)。そして最終形態の獣神サンダー・ライガーになった時に現在のデザインになるわけですが、これにあわせてアニメのオープニングは「獣神サンダー・ライガーの」テーマとして「奇跡の獣神」という曲に一新されました。

個人的にはこの曲も好きなのですが(歌詞にも「奇跡の獣神サンダー・ライガー」とうたわれてますし)何故かプロレスラーのライガーは入場テーマをチェンジせず今日に至っています。だから歌詞がデビュー時のリングネームである「獣神ライガー」のままなんですね。

先達である初代タイガーマスクが、新日本在籍時の2年あまり(素顔時代は除く)で色々テーマ曲を変えていたのとは対照的ですね。因みに公式でライガーの入場テーマ曲として存在しているのは、「怒りの獣神」とWWE登場時に使われた「Thuhn-Der」しかありません。

最近の傾向としてはレスラーの入場テーマ曲の変更は煩雑に行われますが、ライガーのように頑なに変えないタイプはかなり珍しいともいえます。

ちなみに、アニメのライガーは巨大バイオアーマーであり、操縦者として主人公大牙剣が乗り込むわけですが、現実のライガーが当時の新日本プロレスでは最も小さい170センチであるのは面白い対比です。もっともアニメや原作は割と早くに風化しましたが、プロレスラー・ライガーの存在感は未だ健在で、どんどん大きくなっていますね。

最後にその主人公大牙剣を演じたのは、ワンピースのルフィの声でお馴染みの田中真弓さん。プロレス界一のワンピース好きを自認する鈴木みのる選手あたりは、内心羨ましいと思っているのかもしれません。

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