万国びっくり映画鑑賞記・ミル.マスカラスのゴング2
2016/10/18
08年6月4日鑑賞。
ミル・マスカラスなど3人のルチャドール(メキシカン・プロレスラー)が出演する怪奇アクション。黒魔術と錬金術を操るカリオストロ伯爵と現代のマッド・サイエンティストが手を組み、ミイラを人工頭脳で操って悪事を働く。マスカラス率いる“正義の戦士団”はなぜか、美女達と共に怪奇事件に挑む。全編、サイケで少々間の抜けたアクションを展開(もちろん本人たちは大真面目である!)。そのゆるさは一度見たら癖になる!ピンクのオープンカーとバイクで捜査するその姿はヒーローそのものだけど、これを見ていると日本製ヒーローがいかにすごいか、いやというほどわかる逸品。
ちなみに、この作品とパート1は全く関係ない。単にマスカラスが出ていると言うだけのお話である。ついでにいえば、ゴング1はエル・サント主演だったけど、この映画はマスカラス主演で間違いない。
なお、ここにでているカリオストロ伯爵も、ルパン系にでてくる伯爵とは全くの「別人」である。
この伯爵がよせばいいのに、わざわざミイラをよみがえらせて人足代わりに使ってみたり(その科学力でもっと違う働き方をさせればいいのに・・・・)、呪術と科学をごっちゃにしてみたり、もうなんもかんもわやなんである。すごいのは爆発の中を半裸でつっこんでいくルチャドールたち。あんたら不死身か。
そのくせ小人軍団にはぼこぼこにやられるので、正義の味方としての実力も「?」がつくありさま。そんなマスカラスたちを相手にしていた悪役も最期はなぜかヤケ起こして自爆する。
しかしだいたいその自爆させたものが「水爆や原爆を遙かにしのぐ」ものだというのに、どう見ても山のてっぺんがちょこっと燃えたくらいの爆発しかしていない。メキシコの山って頑丈だなあ。何回見てもここは笑える。
とにかく抱腹絶倒は間違いないといえる作品であることは間違いない。