[映画鑑賞記] 劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー(一部ネタバレあり)
2019年3月から放送のスーパー戦隊43作目「騎士竜戦隊リュウソウジャー」と、前年に放送された「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」から戦隊が集結する劇場版。ギャングラーの残党「ガニマ」により、ティラミーゴたち騎士竜が金庫に閉じ込められてしまい、リュウソウジャーたちは騎士竜を助け出すために戦う。ガニマを追うバンバとトワの前には国際警察の圭一郎が現れ、戦いで傷ついたコウには魁利が快盗として協力する。捕らわれた騎士竜たちに危機が迫る中、リュウソウジャー、ルパンレンジャー、パトレンジャーという3つの戦隊が期せずして出会う。「スーパー戦隊MOVIEパーティー」と題して「魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO」と2本立て上映。(解説は映画comより)
なんと1日一回上映!
2020年2月より冬のスーパー戦隊映画がスーパー戦隊MOVIEパーティとして、装いも新たに復活…したのはいいんだが、母の入院からの再入院騒動でなかなか行けずじまい。
やっとスケジュールが空いたので、上映時間確認したら、なんと1日一回上映!しかもメンズデー以降の予定がホームペかージに記載されていない!
仕方ないので、覚悟して日曜に通常料金で観に行くことにしたが、これがびっくり。ウイルスの影響か?休日なのに駐車場はスカスカ。
さすがに劇場は一回しか上映がないので、そこそこ人が入っていたけど、せめて日曜くらいは2〜3回は上映しても良かったんじゃないだろうか?スーパーヒーロータイムみてからくるであろう家族層にも優しくない。
まさかウイルスの影響でこんなスケジュールになったとは思えない。ほかの映画は普通に上映していたし、久々に復活したスーパー戦隊映画がこんな扱いではさすがにどうかと思う。
期待を裏切らないストーリー
さて、肝心の本編だが、ルパパトのメインライターである香村純子さんと、数々のスーパー戦隊シリーズを手掛けた荒川稔文さんという、ある意味信頼感が半端ないコンビによる脚本だったので、見る前から安心していたのだが、やはりというか期待を裏切らないストーリーにまず感服。
リュウソウジャーをメインに置きつつ、ルパパトをうまい具合に絡ませて、なおかつそれぞれのキャラクターの持ち味を生かしているし、演出も戦闘シーンで、ルパパトのオープニングからリュウソウジャーのオープニングを、いずれも歌入りでメドレーするなど、粋な計らいもみせている。
監督によっては、声や効果音と歌がかぶるのを嫌う人もいるため、メドレーのBGMを歌詞なしのインストゥルメンタルにするケースも多々ある。それは理解できなくはないのだが、やはりみている側としては盛り上がり方が違う。個人的には歌入りの方が好きなので。
心から喜んでいた
普通なら本編に無理やり絡ませる次期戦隊のキラメイジャーも別にエピソード0という形で、これまた例年になく深い掘り下げ方をしていた。こういう見せ方の方が新しいシリーズには興味を持ちやすい気がする。
最後のプリキュア登場は、おそらくプリキュアの三月映画に繋げたいという思惑があるのだろうが、さすが長年にわたりフルCGでダンスを描いてきたシリーズだけあって、実写とのコラボが実にスムーズ。単独でみちゃうとあのヌルヌル間はどうしても馴染めないんだけど、実写とだと逆にアニメっぽくみえてしまう。
やはりメインターゲットである「小さいお友達」が、プリキュアと戦隊の共演を心から喜んでいたみたいだったので、これ以上の野暮はいうことはない。
二月映画だから、通常通りメンズデーにきていたら、小さいお友達の飯能は分からずじまいだったから、これは日曜日に観にきて良かったと思う点だった。
上映スケジュールやウイルスの流行など不運な部分もあったけど、できることなら来年もスーパー戦隊の映画をみてみたい。もちろんその成否はキラメイジャーの出来如何に大きく関わってくるのだろうけど。