[アニメ感想] 2019年秋アニメ完走分感想文 俺を好きなのはお前だけかよ
2019/12/27
元気いっぱい笑顔がまぶしい幼馴染・ひまわりと、オトナっぽくて才色兼備な生徒会長・コスモス。そんな二大美少女からデートに誘われた超ラッキーな男子。……はい! それが僕、ジョーロこと如月雨露です! どこにでもいる平凡な高校生に、こんな素敵な幸運が訪れるなんて! よぉ~し、二人と素敵な時を……って、なんで僕、二人から恋愛相談されてるの!? ああ、僕の美少女ハーレムラブコメ計画がもろくも崩れ去っていく。ク、ククク……いいぜ! なら別の手段をとるだけだ! さぁ、準備はいいか? ここからは、平凡なラブコメの時間は終わりだ。(あらすじは公式HPより)
3話を過ぎると...
個人的には非常に期待していたシリーズ。第3話までで完結していたら覇権ものの作品だとすら思った。よくある学園ハーレムの枠を超えて、推理ものの要素をぶちこみ、意外性のあるオチまで全てが完璧だと私には思えたからだ。
しかし、3話を過ぎるとよくあるテンプレのハーレム物に成り下がってしまう。主人公は善人にも悪人にもなり切れない、他人の顔色を伺う中途半端な、現実にはには割と多そうな性格のキャラで馬脚を表してしまう。
また、ヒロインが主人公に惚れる理由の大半が「私はあなたに酷い事をしたのに優しく許してくれた」って、流石にちょっとチョロすぎないか?
もちろんいいよってくるヒロインには多少なりとも「ウラ」はあるわけだけど、3話までの展開に比べるとやや弱いと言わざるを得ない。このあたりは構成がうまく機能していない気がした。
掴みに全振りしてきた
そりゃ、飽和状態の中で放送されている状況下で掴みに全振りしてきた気持ちはわからないではない。しかし、それは同時にシリーズの中だるみを生んでしまった。中盤の緊張感のなさが、この作品の評価をだいぶ下げてしまった。
しかし、終盤にきて盛り返すように、メガネ美女パンジーの過去話をぶちこんできて、少しずつ軌道修正されはじめる。問題は辛抱足らない視聴者がここまで我慢してくれるか否か、ということになる。
実際3話切りしたという話はあちこちで聞くし、私もそうしたい気持ちはあったが、今期はめぼしい作品がなく、ちはやふるやサイコパスはシリーズそのものが未見なんで、仕方なくみていたというのが本音である。
要するに中だるみの部分をもう一工夫しないと、なかなか昨今のアニメでは最後まで見てもらうのは厳しいということになる。ましてや俺ガイルや、青ブタのような成功例をみていると、視聴者も無駄に目が肥えているから、見る目も厳しめになっているはず。結局最終回もかなり微妙だったしなあ・・・・。