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[アニソン] アニメ的音楽徒然草 恋しさと せつなさと 心強さと

ストリートファイターII の挿入歌

今回は1995年の大ヒット曲「恋しさと せつなさと 心強さと」をご紹介します。実はこの曲がアニソンだってことを知っている人はそう多くはないと私は思います。実はこの「恋しさと せつなさと 心強さと」は劇場版アニメとして制作された「ストリートファイターII MOVIE」の「挿入歌」だったのです(エンディング主題歌はカップリングの「GooD-LucK」です)。

この「ストリートファイターII MOVIE」は、「ストリートファイターⅡ」のオリジナルゲーム版発売元であるカプコンの自社製作で、家庭用版「スーパーストリートファイターII」の発売と併せて劇場公開された長編アニメーション映画です。上映館は少なめながら配収7億円とスマッシュヒットも記録しています。当時のカプコンの飛ぶ鳥を落とすような勢いを象徴していますね。

もともと作曲の小室哲哉さんは、篠原涼子さんが所属していた東京パフォーマンスドールの楽曲を多く手掛けており、その線で篠原さんにも楽曲提供した形になったようですが、当初から篠原さんに才能を見出していて、スポンサーの反対を押し切って起用したらしいです。このあたりは絶頂期の「小室プロデュース」を物語るエピソードだと思います。

おかげで篠原涼子さんは、日本の女性ソロ歌手としては初めてCDシングル売上200万枚を突破した歌手としてその名を刻みました。オリコンによると、映画タイアップ曲のCDシングル売上歴代1位にして、アニメタイアップ曲のシングル売り上げ一位という記録も打ち立てました(記録は2001年当時)。

きっかけは船木誠勝

さて、そんな「ストリートファイターII MOVIE」を当時私は旅行先の青森で鑑賞しています。上映館がすくなかったというのは最初でもかきましたが、同じ本州の端である下関では上映されていない映画が、なぜか青森では上映されていたんですね。

おぼろげな記憶では当時青森在住だった友人たちと落ち合う前に、時間があったので、ストⅡと平成狸合戦ぽんぽこを観に行った覚えがあります。ストⅡに関していうと、当時からゲームには疎かった私には予備知識も何もなく、ただフェイロン役で当時パンクラスで格闘家としても活動していた船木誠勝選手が出演していたという、ただそれだけの理由で鑑賞することにしたのです。

「ストリートファイターII MOVIE」では、船木選手をはじめ、数名の有名どころが声優として出演しています。いずれもレベルの高い演技で、驚いた記憶もあります。中でも準主役だったケン役の羽賀研二さん(あえてさん付けしますが・・・)は、95年のテレビシリーズ「ストリートファイターII V」でもケン役として引き続き出演しています。

通常有名どころは映画まで(想像するにギャラの問題やスケジュールの問題)で、テレビシリーズでは別な声優さんが起用される中、声優が本業でない羽賀さんが再び起用された事実は、その演技力が買われたからだと私は思っているのですが、後年彼が、その演技力を悪用して収監されてしまったことは、なんとももったいないとしか言いようがありません。

実は主題歌だと思っていた

ちなみに船木選手はこの「ストリートファイターII MOVIE」以外でも数本の声優を担当した実績がありますので、その実力のほどは機会があったら観て聴いてもらいたいですね。普通にうまいですから。

私は特別ストⅡに愛着も思い入れもなかったので、テレビシリーズも見ていないし、ゲームもたまーにアーケードでやったくらいしか経験がなく、当然「ストリートファイターII MOVIE」も青森で見た一回きりしかしみてもいないのですが、そのせいで年月がたちすぎて色々勘違いしていたこともあったので、ここに記しておきたいと思います。

それは「恋しさと せつなさと 心強さと」が「ストリートファイターII MOVIE」の「主題歌」だとずっと思っていたことです(笑)90年代当時はテレビでもラジオでも「恋しさと せつなさと 心強さと」はあちこちで耳にしましたし、反対に本当のエンディングテーマである「GooD-LucK」はほぼ聞いた記憶がないため、このような勘違いをしていたわけです。

小室プロデュースのすごさ

 

今回この記事を書くにあたって調べなおして、自分の勘違いに気付いたのですが、よく考えてみると「劇場版超時空要塞マクロス・愛おぼえていますか」も「愛おぼえていますか」は挿入歌で、本当のエンディング?は「天使の絵の具」でしたから、こうした例が過去なかったわけではありません。

「愛おぼえていますか」は映画の名シーンでかかっているので、私のできの悪い脳みそにも記憶にも鮮明に刻まれていますが、「ストリートファイターII MOVIE」のどこで「恋しさと せつなさと 心強さと」がかかったのかは、正直思い出せません。

にもかかわらず、「恋しさと せつなさと 心強さと」が女性歌手初のダブルミリオンを達成したというのは、おそらく映画の力におんぶにだっこしていたらできなかった快挙でしょう。つくづく当時の小室プロデュースがいかにすごかったかということ。今更ながら改めて思い知らされる結果となりました。

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