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[アニメ感想] 2015年夏アニメ完走分感想文 のんのんびよりりぴーと

「旭丘分校」の生徒はたった5人。
学年も性格も違うけれど、お花見をしたり、川で遊んだり、いもほりをしたり、かまくらを作ったり・・・
いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。
穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。
そんなゆるやかでやさしい時間が再びはじまります。(あらすじは公式HPより)

ところどころで必要なアクセント

のんのんびよりという作品はかなり中毒性があって、現在進行形の作品群をいったん脇に置いておいての視聴。

りぴーとというくらいなんで、1話はれんげが一年生になり、蛍が引っ越してくるエピソードが繰り返されているのだが、実は一期1話では描かれていなかった部分を丁寧に掘り下げている。

そして、理想の田舎を描くために街の描写は今期でも徹底して省かれている。唯一街や空港が描かれているのは、OVA(一期13話)だけというのも「こだわり」がみえる部分である。

劇場版という短い尺ではスルーしがちだった原作のギャグ部分も、特に「りぴーと」では力を入れて描いているように思えた。やはり映画だとバランス的にギャグの部分は目立たなかったし、それでよかったと思う。

しかし、テレビシリーズとなると、ところどころでアクセントが必要になってくるわけで、何もないまま日常が過ぎていくだけでは、視聴者の興味は惹きつけられない。

何気ない出来事を丹念に演出

りぴーとでは変わらないキャラのようでいて、実はれんげが一番成長していたりする。例えば終盤に出てくる自転車の補助輪外しのエピソードなどはその最たるものだろう。普通のアニメでやったらここまで印象に残らないかもしれないが、こうした何気ない出来事を丹念に演出している事で、変わらない日常に変化をつけている。

変わらない日常と書いたけど、実はワンクール12話(OVAの13話は除く)で、1年を描き切っているため、田舎の四季が満遍なく描かれているのも特徴の一つ。

この変わらない日常を壊さないために、複数のロケハンを敢行し、架空の舞台を作りあげている。場所が特定されると、今流行りの聖地巡礼のターゲットになりそうな作品だけど、それができない作品が日常系に一つくらいあってもいいと私は思っている。

のんのんびよりの魅力というのは、ありそうでない日常が舞台になっている点にあるし、それが現実と微妙にリンクしているから、絵空事として楽しめる。そこには現実の田舎にある暗部は存在しない。

だからこそこの世界はどこまでも優しいし、尊いのだ。のんのんびよりの世界にまた会える日を楽しみにしている。

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