[アニメ感想] 2010年秋アニメ完走分感想文 荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ(第2期)
2019/04/18
主人公・市ノ宮行は世界のトップ企業社長の御曹司。幼い頃から父に「他人に借りを作るべからず」と教えられ、その教え通りに借りを作らずに生きてきた。
しかし、ひょんなことから溺れかけた際、荒川河川敷に住む自称金星人のニノに命を救われる。「命の恩人」という余りに重すぎる借り。その恩返しとしてニノが行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」ということだった。こうして行はニノの恋人となり、自身も橋の下で生活することになる。
荒川の橋下では常識から外れた人々がたくさん住んでいた。行は「リクルート」(通称「リク」)という名前を与えられ、橋下の住人の一人として暮らすことになる。(あらすじはwikipediaより)
あり得ない事を表現できる
第1期に続き2期。一期同様電波だらけのホームレスと、金持ちエリート・リクが生活する話。今回はギャグだけでなく、ちょっとだけ内容もあってニノのことがちょこっと解き明かされる・・・
というか、「金星に帰る」件がメインなんで、ちょっとドラマティックな感じになるけど、基本は一期と同じ。
二期からの要素としては、マラソン大会、そして荒川王者決定戦!新キャラのアマゾネスも二期では結構出番があって、ここにもちょっとドラマティックな展開があるけど、そこは荒川なんで・・・・
まあ、実際にはあり得ない事を表現できるのがアニメだし、このテの作品は面白さをどう言う風に相手に感じさせるかが重要。原作にある魅力を薄まらせず、星や他のキャラも1人1人が個性豊か過ぎているし、村長のなにげのボケも突っ込み入れたくなるリクなど、二期にも一期同様安定した面白さがあると思う。
潔いくらい「何もない」
シャフトというのは、たまにこういう何もない作品を作ったりしてるけど、適度なガス抜きをしているということなんだろう。まどか☆マギカみたいなのばっかりだと精神衛生上よくないし。
だから最後までそれがブレていないということは、裏返すと「本当に何もなかった」ということでもある。私は一期・二期とも一気見したせいか、濃いキャラに少しお腹が一杯になってしまった事が残念といえば残念だったけど、でも原作で世界観をしっておいた分、そこまで苦痛に感じることはなかった。
とにかく潔いくらい「何もない」ので、最後までみていくと「これ、ちゃんと着地点は作れるのか?」って心配にはなる。が、そこは期待を裏切らない。
着地点どころか、見事な投げっぷり。一切の謎は明らかにはならず、下手すればこのまま続きができそうな終わり方だったが、原作もキリのいいところで終わっているし、これ以上続いても終わり方はおんなじだと思ったりもする。それが「荒川」だからかな?