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[アニメ感想] 2019年冬アニメ完走分感想文 かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜

将来を期待された秀才が集う秀知院学園。その生徒会副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずなのだが、プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、“如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまう。何もないまま半年が経過したある日、書記の藤原千花が懸賞で当てた「男女で観に行くと結ばれるジンクスのある映画のペアチケット」をきっかけに、”恋愛頭脳戦”の火蓋が切って落とされる…。(あらすじは公式HPより)

想像してたよりずっと

「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」は、ヤングジャンプに連載中の同名漫画が原作。人気マンガのアニメ化というのは、得てしていろいろ言われやすい。とはいえ、私のように原作からではなく、アニメから作品に入るケースだとどう見えたか?

結論からいうと、何も考えずに楽しい時間を過ごすのに良い作品かな、と思う。最初、告るか告らないか、だけで間が持つのか不安ではあったが、ちょっと演出がクドいのが気になるくらいで、30分に約3エピソードという構成は、テンポの悪さを感じさせない。

回数重ねてみていくと、だんだんクセになってきて、想像してたよりずっと面白かった。ヒロイン・四ノ宮かぐやの決め台詞である「お可愛いこと」をキャストが的確な解釈をして演じているあたり、監督・スタッフ共々「わかってるな」という感じがひしひしと伝わってくる。

エリート意識のかたまりで、謎の上から目線でいるのに、かぐや様が魅力的なのは、彼女に恋愛スキルが全くないことで、それをひた隠しにするために、うわべを飾りまくる。それを至ってまじめにやっているのだ。これがフィクションだからこそギャグになる。

しかも、「かぐや様は告らせたい」はなぜか「自分から告白したら負け」ということになっているので、実は両思いの会長とかぐやが何とか相手から告白させようと必死に策を巡らせるのだが、当然過去と他人は変えられないので、だいたいの場合徒労に終わる。

だから成立する「恋愛頭脳戦」

「かぐや様は告らせたい」ほどではないにしろ、相手の告白待ちした体験は誰しもあるかもしれないが、そういうあたりをコミカルに描いたことで、読者や視聴者に「刺さった」のではないか、と私は思う。

最終話は、「会長カッコイイ!」ですんなり終わらず、きちんと「告白戦」に戻しているあたりも「わかってるなあ」と感心した。真夏の夜に学ラン着込んで汗だくになって、ガニ股でチャリ漕いでかぐや様のために走り回る白銀会長。

そのまま「かっこわるいけどかっこいい」で締めてもいいのに、しっかり追い討ちかけちゃう辺り、まさに「かぐや様」らしくて面白かった。真面目に話すと、会長もかぐや様も自己肯定感が低すぎるんだけど、だからこそ「恋愛頭脳戦」が成立するってことなんだろうなあ。

私にも勿論「思い当たる節」があるからこそ、ニヤニヤしながら、楽しませてもらった。今期のアニメはいわゆる「考察型」の作品が多々あり、悪い方に解釈(いい方に解釈しようがないけど…)された「けもフレ2」や、第11話がけもフレ1期同様に盛り上がった「ケムリクサ」にしても、頭をフル回転させる事が多々あった。

そういうアニメが悪いわけではないが、考察型と対極にあって頭が空っぽにできる「私に天使が舞い降りた」や「かぐや様は告らせたい」という作品群があったおかげで、絶妙なバランスをとることができた。本当に楽しかった。ありがとう!





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