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[アニメ感想] 2018年春アニメ完走分感想文 こみっくがーるず

読者アンケートで最下位をとってしまった、4コマ漫画家の萌田薫子(ペンネーム・かおす)。独特のセンスや将来性を見込まれ、現役女子高校生で出版社「文芳社」の漫画雑誌からプロデビューを果たした薫子だが、画力やストーリーは拙く、キャラクターの魅力やリアリティにも乏しいため人気が振るわずにいた。自虐的な性格でメンタルが弱く、才能を独力で伸ばせるタイプではない薫子のことを心配した担当編集者の編沢まゆは、女子漫画家寮への入寮を勧める。

薫子はルームメイトの恋塚小夢や、同い年で活躍している先輩漫画家の色川琉姫、勝木翼と同じ寮で、プロ漫画家としての研鑽を積みながら、同じ女子高校に通うことになる。4人は、編沢の酒飲み友達で学生時代からのオタク仲間たちでもある寮母の花園莉々香や学校教師の虹野美晴から見守られつつも、漫画家であることは隠しつつの学校生活を過ごしたり、互いの仕事をアシスタントとして手伝ったり、ネタ出しや取材に付き合ったりしながら、漫画家としての日常を過ごしてゆく。(あらすじはwikipediaより)

まっすぐな成長物語

お馴染み「きららアニメ」の春枠。現代版のトキワ荘物語というべきお話で、ここに女子高生兼プロ漫画家の女の子たちがキャッキャウフフする物語になっている。

単なる日常系アニメという点でもクオリティは高いが、同時に漫画ノウハウものとしても楽しめる。バクマンほどガッチガチの漫画家モノではないが、ゆるい感じがちょうどいいなと私は思った。

まあ、現実にこんな世界がありはしないだろうという事は十分わかっているし、広く絵と日常という組み合わせで括ると、「ひだまりスケッチ」シリーズが先達として存在しているので、今更感はなくはないのだが、それでも主人公のかおすちゃんはじめとする4人のやりとりにはどこかホッコリするものを感じずにはいられなかった。

とはいえ、よかった点と悪かった点はあったので、全部見終わった今の時点でまとめておこうと思う。

よかった点は、主人公かおす先生の、ベタだけど、まっすぐな成長物語として終始一貫した作り方がなされていたこと。

これは下宿に集まった漫画家四人のキャラクターもそうだったのだが、かおす先生を除く3人は先輩として乗り越えてきた部分もあり、彼女たちも成長しながら、かおす先生を引っ張っていく役所になっていたので、成長途中にあるとはいえ、それぞれパターンが異なる。

ややあざとさを感じる事も

しかし、好きなことに自信がもてないかおす先生はマイナスからのスタート。そこからプロ漫画家として、見てもらえる喜びに目覚めて自信につながっていくまでが「成長」の部分。これがきちんと描かれていたから、こみっくがーるずは、ただの萌えアニメで終わらなかったと思う。

とはいえ、やはり萌え要素はこの手のアニメには必要不可欠。いくら成長を描くにしても、悩んでばかりいる萌えキャラというのも絵にならない。それはわかるが、悩み方にややあざとさを感じる演出も多々あって、この辺のさじ加減が微妙に感じられたのも事実。

たしかに自分に価値がないというのは、側からみれば滑稽だし、でも自分のなかでは重大な問題なんだけど、そういうテーマと萌えの相性はそれほどよくないと私は思っている。

とはいえ、最終回で、かおす先生は悩んだ末に、自力で問題解決していくのだが、この描写がなかったら、私としてはモヤモヤが残ったかもしれない。一見するとテンプレキャラクターにテンプレ要素を加えたら、大外ししないようにも思えるが、意外とさじ加減一つで駄作になりうる危険性もあった。

最終回が良かったので全てよし、としたいところだけど、個人的にはテンプレ萌えの日常アニメにも好みの差があることがわかったということでは、見ていて意味があったように思う。二期が見たいか?というとちょっと微妙かな?

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