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[アニメソング] アニメ的音楽徒然草 砂漠のイリュージョン

2018/06/08

エリア88、幻のACT III

今回は1985年から1986年にかけてOVA化され、劇場でも公開されたアニメ「エリア88・ACT III 燃える蜃気楼」のテーマ曲「砂漠のイリュージョン」をご紹介します。エリア88は全三部からなり、「ACT I 裏切りの大空」「ACT II 狼たちの条件」は再編集され1985年7月13日より全国東映系で公開されています。実は下関でも公開されて、私は劇場まで見に行った思い出があります。当時のレンタルビデオというのはまだまだ学生には手が出ないくらい高価でしたし、本数も少なかったため、劇場公開というのはまさに天の救いでもありました。

その上、通常なら公開エリアから外されるような下関でのまさかの公開でしたから、これはうれしかったですね。全国公開時は、菊池桃子さん主演の「テラ戦士ΨBOY」との同時上映だったそうですが、私の記憶では「テラ戦士ΨBOY」は小倉で観ているため、下関で公開された「劇場版エリア88」は、別な映画とのカップリングだったようです。何の作品が同時上映だったかは失念しましたが。

ちなみに現在は国内版ですと、この劇場版しかDVD化されておらず、「ACT III 燃える蜃気楼」はなかったことになっています。そのせいかどうかわからないのですが、MIO(現・MIQ)さんが歌う「Good-bye. Lonely Blue」「悲しみのDESTINY」はCD化され現在も入手可能となっています。

再アニメ化されたエリア88

しかし北原志麻さんは現在歌手活動はされておらず、「ACT III 燃える蜃気楼」のサントラCDにのみ収録されている「砂漠のイリュージョン」は大変入手困難な楽曲になっています。同名異曲のチャゲ&飛鳥さんの曲はiTunesにも存在しますが、そもそも北原志麻(小川美由希)さんのソロアルバムも出てはおらず、「ACT III 燃える蜃気楼」のサントラCDはかなりな高値で取引されているのが現状です。

私が知る限り、北原志麻(小川美由希)さんの楽曲でCDになって現在でも入手しやすいのは、全日本プロレス時代の小川良成選手のテーマ曲(といっても会場使用版はヴォーカルを抜いた形で編集されています)にもなった「Never Give Me Up!」(テレビドラマ「明日はアタシの風が吹く」主題歌)くらいでしょうかね。ちなみに「Never Give Me Up!」はプロレステーマ曲の原曲を集めたアルバム「プロレスQ3」に収録されています(小川美由希名義)。

エリア88は2004年に再アニメ化されていますが、こちらは原作の面影のないリアルなキャラクターデザインが受け入れられずに私は見ていません。実際原作改変などが不評を買ったという話も聞いています。対してファーストの「エリア88」も原作通りとはいかないものの、当時の技術なりに原作に寄り添う姿勢が見られた作品で、正調のアニメ・エリア88はやはり80年代バージョンのものを私は推したいですね。

それだけに映像もそうなんですが、再評価しようにも入手困難というのが非常に悩ましくて、なんとか心ある配信会社が三本全話放送という形をとってはくれぬか、と思っているのです。

楽曲としての評価ですが、やはり当時脂ののっていた新田一郎さんのホーンセクションが存分に楽しめるという点では、サントラ盤ごと復刻してもらいたいのですが、せめて主題歌くらいは手に入らぬものか?とお思うのです。

カラオケでは歌える!

「砂漠のイリュージョン」は知名度こそありませんが、実をいうとJOYSOUNDのカラオケにはちゃんと入っています。

調べてみると歌われている形跡もあるようですね。エリア88というのは80年代に青春時代を過ごした人間には避けては通れない作品でした。私的には、同じ新谷かおるさんの「ファントム無頼」が好きで、今も実家にコミックスを置いてます。ですが、エリア88も個人的には甲乙つけがたいくらい好きな作品で、いつか全巻揃えて、あらためてよみかえしたいと思っています。

いかんせん80年代当時、全23巻というのはかなりの大作で、高校時代すでに本棚の整理という悩ましい問題と直面していた私にとって、エリア88は「手が出せない作品」でした。

今なら電子書籍という手で場所いらずにはできるんですが、やはり紙しかない時代の作品をタブレットで観ると、どこか味気なく感じるんですね。

「砂漠のイリュージョン」が収録されたサントラ盤CDはAmazonで調べたら12000円という高値で取引されています(2018年現在)。さすがに10000円超えてしまうと、入手にも躊躇してしまいます。

エリア88は再アニメ化されたように、原作自体には根強い人気があります。ですから、最初のアニメ版も再評価されて、いつの日か「砂漠のイリュージョン」も、再発売されるかもしれない…そんなわずかな望みを抱きながら、ネットに転がっている「砂漠のイリュージョン」の音源を聴いているのです。

現在はカラオケにしか痕跡がない幻の名曲「砂漠のイリュージョン」。まさに、その存在自体が「蜃気楼」と化している逸品だと私は思っています。

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