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[アニメ感想] 2018年春アニメ完走分感想文 ReLIFE 完結編

海崎新太(27歳)は、新卒として入社した会社を3ヶ月で退職。その後の就活もうまく行かず、親からの仕送りも打ち切られ田舎に戻ることを迫られる。悩みを打ち明けられる友達も彼女もいない……途方に暮れる海崎の前に謎の人物・夜明了が現れる。

夜明は海崎にニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加をもちかける。その内容は、謎の秘薬で見た目だけ若返り、1年間高校生として高校に通うことだった――。(あらすじは公式HPより)

腑に落ちていた原作最終回

2016年にテレビ放送されたアニメ「ReLIFE 」の完結編が、原作終了に合わせて全4話のオリジナルビデオアニメとして復活。発売と同時にAmazonプライムで2016年版と合わせて、3月下旬より全話放送という「太っ腹」な手を打ってきた。なので、冬アニメのくくりではなく、春アニメとしてカウントさせてもらった。

さて、「完結編」だが、原作最終回までをきちんと描こうとした姿勢は評価できる。が、いかんせん一話23分の全4話で、原作が二年かけた最終回を描き切るのは無理があったなという思いが私にはどうしても拭えない。2016年のテレビシリーズで興味をもって、最終回みたさにずっと原作を追い続けてきた私としては、原作の最終回が非常に腑に落ちていたので、アニメ版にも大いに期待をしていた。

アニメ版完結編は、一応最低線のラインは守って作られているし、主人公のリライフ生活に絞って描いたという点ではよくやっていると私は思う。ただ、尺がない分余韻がかき消されているのと、原作ではラストにつながっていた伏線が、アニメではバッサリ切り落とされてしまっていたので、そこのところはやはり不満が残る。

「おしまい」まできちんと描いた

さりとて時間内に収めるにあたってはこれ以上の選択肢もないので、スタッフの方々も苦労されたのではないだろうか?そういう裏事情が容易に想像できるのと、2016年のテレビシリーズ同様、なまじ丁寧に作られている分、非常に惜しいと私は思っているのだ。

アニメで駆け足になってしまったところは、もう少しじっくり描いてほしかったし、できることならあと2話分尺があったらだいぶん違った印象になったと思う。本当に惜しいとしか言いようがない。原作の最終回がベストとは言わないけれど、でも余韻という点では非常に計算されつくしていたし、見る側にも印象に残るラストになっていたのではないだろうか?

最も、だいたいのアニメは原作が完結しても、アニメは未完のままになることが多い。そんな中でReLIFE はどういう形になるにせよ、「おしまい」まできちんと描いたという点では評価されてしかるべき作品だし、これから見てみようというあなたにはぜひ、テレビシリーズから見てほしいし、できたら原作も読んでもらいたい。

 

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