[アニメ感想] 2017年秋アニメ完走分感想文 Just Because!
2018/02/03
高校三年の冬。
泉瑛太は父親の仕事の都合で、中学生の途中まで住んでいた街に、季節外れの転校生として帰ってきた。
挨拶に出向いた柏尾川高等学校で瑛太がばったり会ったのは、福岡に引っ越して以降、連絡が途切れてしまっていた中学時代の友人、相馬陽斗。彼はとっくに部活を引退した野球部のグラウンドで、願掛けのためホームランを打とうとバットを振るっていた。最初はぎこちない瑛太と陽斗。けれど、一打席勝負を通して、仲のよかった中学時代の感覚をふたりは思い出す。
瑛太から見事ホームランを打った陽斗は、告白してくると立ち去っていく。
その際に、瑛太に「夏目いんぞ」とメッセージを残した。(あらすじは公式HPより)
「こんな青春時代を過ごしたかったよ!」と画面の前で悶絶し、のたうち回りながらも、先が気になってついついみてしまう恋愛青春ドラマ。あまりに真っ向から直球勝負でガンガンくるので、見ていて憧れつつもこっぱずかしい。今時なかなかない「青春してる」作品。
なんかの記事で読んだけど、10代の若手実力派俳優の数が減少する傾向にあるらしい。確かに、ラブロマンス漫画の実写化でも主演はだいたい20代。まあ、それが悪いわけではないんだろうが、アニメだと「中の人」がいくつだろうとあまり関係ない。むしろ声と絵でなら現実よりもリアルな表現すら可能だろう。
そう考えると、どストレートな青春恋愛ものは、今ならばアニメで作ることこそふさわしいといえるかもしれない。そこで登場してきたのが、Just Because!だとするならば、私の頭の中では意外としっくりくるのである。
Jus
t Because!は、PINE JAM制作による日本のオリジナルテレビアニメなので、もともとアニメとして作られている作品である。では何が良かったかというと、やはりスタッフ陣が照れずに学園恋愛ものに真正面から向き合って作ったこと。これにつきる。現実問題、ないとわかっているけど、あってほしいリアルっぽいおとぎ話、それがJust Because!かもしれない。それを助けたのはキャラクター原案として参加した比村奇石さんと、劇伴と音楽プロデュースとして参加したやなぎなぎさんのチカラが大変に大きかったと私は思っている。